博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

工業高校における生徒の自己概念の形成と影響

定価: 6,600 (本体 6,000 円+税)
工業高校生の自己概念(自分自身の捉え)形成に焦点をあて、工業教育の現状や教育的支援の在り方、展望について、長期的な調査・分析を経て体系的にまとめた書。

【著者紹介】
島田和典(しまだ かずのり)
現職:大分大学教育福祉科学部・講師,博士(学校教育学)
専門分野:技術教育学、機械工学、自動車工学

森山潤(もりやま じゅん)
現職:兵庫教育大学大学院学校教育研究科・教授,博士(学校教育学)
専門分野:技術教育学、情報教育学、教育工学
目次を表示します。
はじめに
第1章 緒論
 1.研究の目的及び背景
  1.1 工業高校の役割と現状
  1.2 工業高校の教育課程
  1.3 工業高校における課題
  1.4 工業高校における生徒の自己概念研究の必要性
 2.先行研究の整理
  2.1 自己概念に関する先行研究
  2.2 工業高校生の意識に関する研究動向
 3.問題の所在
  3.1 工業高校生の自己概念の構造把握(研究課題1)
  3.2 工業高校生の自己概念の形成要因に関する検討(研究課題2)
  3.3 工業高校生の自己概念形成が果たす役割の検討(研究課題3)
 4.研究のアプローチ及び本書の構成
第2章 工業高校生の自己概念の構造把握
 1.目的
 2.方法
  2.1 予備調査
  2.2 本調査
 3.結果及び考察
  3.1 工業高校生の自己概念を把握するための尺度項目の作成
  3.2 工業高校における生徒の自己概念の構成因子
  3.3 工業高校生の自己概念の構造
  3.4 工業高校生の自己概念の変容
 4.まとめ
第3章 工業高校生の自己概念形成に影響する要因の探索的検討
 1.目的
 2.方法
  2.1 調査対象
  2.2 測定尺度及び質問項目
  2.3 手続き
 3.結果及び考察
  3.1 課外活動と自己概念との関連性
  3.2 各教科・科目の好嫌意識と自己概念との関連性
 4.まとめ
第4章 教科工業の科目「実習」が自己概念形成に果たす役割
 1.目的
 2.方法
  2.1 調査対象
  2.2 測定尺度
  2.3 手続き
 3.結果及び考察
  3.1 自己概念の形成状況
  3.2 実習意識の形成状況
  3.3 「実習」に対する意識が自己概念形成に及ぼす影響
  3.4 考察
 4.まとめ
第5章 教科工業の科目「課題研究」が自己概念形成に果たす役割
 1.目的
 2.方法
  2.1 調査対象
  2.2 測定尺度
  2.3 手続き
 3.結果及び考察
  3.1 「課題研究」における製作活動の状況
  3.2 製作活動に対する振り返りの意識軸
  3.3 自己概念形成への影響力
 4.まとめ
第6章 教科工業の科目「情報技術基礎」が自己概念形成に果たす役割
 1.目的
 2.方法
  2.1 調査対象
  2.2 測定尺度及び質問項目
  2.3 手続き
 3.結果及び考察
  3.1 調査対象者の状況
  3.2 「情報技術基礎」による自己効力感が自己概念形成に及ぼす影響
 4.まとめ
第7章 工業高校生の学校適応と自己概念形成との関連性
 1.目的
 2.方法
  2.1 調査対象
  2.2 測定尺度
  2.3 手続き
 3.結果及び考察
  3.1 自己概念及び学校適応の状況
  3.2 学校適応状況における生徒の分類
  3.3 学校適応の状況による自己概念形成の差異
  3.4 自己概念構成因子群に対する学校適応因子群の影響力
 4.まとめ
第8章 工業高校生の自己概念形成がキャリア意識の形成に果たす役割
 1.目的
 2.方法
  2.1 調査対象
  2.2 測定尺度及び質問項目
  2.3 手続き
 3.結果及び考察
  3.1 調査対象者の状況
  3.2 自己概念がキャリア意識に及ぼす影響
 4.まとめ
第9章 工業高校生の自己概念形成が勤労観の形成に果たす役割
 1.目的
 2.方法
  2.1 調査対象
  2.2 測定尺度
  2.3 手続き
 3.結果及び考察
  3.1 調査対象者の状況
  3.2 自己概念が勤労観に及ぼす影響
  3.3 就職群における自己概念と勤労観との関連性
 4.まとめ
第10章 工業高校生の自己概念形成が対人関係力の形成に果たす役割
 1.目的
 2.方法
  2.1 調査対象
  2.2 測定尺度
  2.3 手続き
 3.結果及び考察
  3.1 自己概念の形成状況
  3.2 共感的コーピングの形成状況
  3.3 自己概念形成が共感的コーピングに及ぼす影響
 4.まとめ
第11章 工業高校生の自己概念の変容・形成過程の縦断的事例検討
 1.目的
 2.方法
  2.1 調査対象
  2.2 調査対象校の概要とライフイベント
  2.3 調査内容及び手続き
 3.結果及び考察
  3.1 進路希望及び進路の状況
  3.2 3年間を通した自己概念形成状況の推移
  3.3 3年間を通した自己概念形成状況の変容
 4.まとめ
第12章 結論及び今後の課題
 1.本書の各研究で得られた知見の整理
  1.1 工業高校生の自己概念の構造把握
  1.2 工業高校生の自己概念形成に影響する要因の探索的検討
  1.3 教科工業の科目「実習」が自己概念形成に果たす役割
  1.4 教科工業の科目「課題研究」が自己概念形成に果たす役割
  1.5 教科工業の科目「情報技術基礎」が自己概念形成に果たす役割
  1.6 工業高校生の学校適応と自己概念形成との関連性
  1.7 工業高校生の自己概念形成がキャリア意識の形成に果たす役割
  1.8 工業高校生の自己概念形成が勤労観の形成に果たす役割
  1.9 工業高校生の自己概念形成が対人関係力の形成に果たす役割
  1.10 工業高校生の自己概念の変容・形成過程の縦断的事例検討
 2.結論
 3.教育実践への示唆
  3.1 教科指導の在り方について
  3.2 生徒指導の在り方について
  3.3 進路指導の在り方について
  3.4 指導の連携について
 4.今後の課題
文献
本書に関連する学術論文等
謝辞
著者島田和典・森山潤 著
発行年月日2013年02月20日
頁数208頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1965-3