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うつほ物語の成立と絵解の研究

定価: 13,200 (本体 12,000 円+税)
『うつほ物語』の「絵解」の性格を独自の基準により分析。「絵解」143箇所を「絵解」か否か検討し、「絵解」の役割と大和絵受容の可能性を提案する。

【著者略歴】
安倍素子(あべ もとこ)
1941年 東京生
1963年 東京教育大学文学科国語国文学専攻卒業
1982年 熊本大学大学院文学研究科国文学専攻修士課程修了
2007年 長崎純心大学大学院人間文化研究科人間文化専攻博士
    後期課程修了博士(学術・文学)
現在  尚絅大学教授

【著書】
『講座平安文学論究第十二輯』(平安文学論究会編・分担執筆)(平成9年
風間書房)
目次を表示します。
第一章 『うつほ物語』 における先行文学の受容
 第一節 竹取物語
  第一項 かぐや姫
  第二項 五人の求婚者
 第二節 多武峯少将物語
 第三節 蜻蛉日記
第二章 『うつほ物語』における絵解
 第一節 「絵解本文」の性格
  第一項 「絵解本文」の説明
   1 「絵解本文」の例
   2 全巻における「絵解本文」とその数
   3 「絵解本文」についての従来の説明
   4 諸注釈書における「絵解本文」の示し方と呼称
  第二項 諸注釈書における「絵解本文」の扱い
  第三項 「絵解本文」のタイプ
 第二節 「絵解本文」の検討
  第一項 「絵解本文」の再検討
   1 再検討の方法
   2 「絵解本文」の再検討
   3 再検討の結果
   4 絵解本文の内容と役割
  第二項 大和絵受容の可能性
   1 『うつほ物語』の絵に関する情報
   2 「物語絵」について
   3 「女絵」の評価
   4 「物語」と「絵」の関係
第三章 延宝五年刊絵入り本と「絵解本文」
   1 現存する絵入り本について
   2 「絵解本文」と版本の「絵」について
   3 「絵解本文」と版本の「絵」の構図について
結び
あとがき
初出一覧
著者安倍素子 著
発行年月日2009年03月31日
頁数396頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1742-0