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低出生体重による脳性まひ児の言語発達

定価: 6,600 (本体 6,000 円+税)
運動機能障害と言語発達との関連について解明を試みた。 障害児のみでなく健常幼児の言語発達と運動機能の関係についての学際的研究として注目の書。

【著者略歴】
平林あゆ子(ひらばやし あゆこ)
大阪社会事業短期大学卒業、愛知県および名古屋市の児童相談所にて児童福祉士、心理判定員、名古屋養護学校(肢体不自由)で言語聴覚士として勤務、名古屋大学大学院にて修士号を取得、一橋大学大学院にて博士号(社会学)を取得
現在、名古屋女子大学短期大学部 保育学科教授
目次を表示します。
Ⅰ.序論
1.幼児の言語発達:言語障害児の事例からの考察
 1.1 言語発達をみる視点
 1.2 言語獲得の基盤
  1.2.1 言語の生物学的基礎
   1.2.1.1 聴覚の発達について
   1.2.1.2 視覚の発達について
   1.2.1.3 発声発語器官について
  1.2.2 コミュニケーションの基盤
   1.2.2.1 人のことばや動作に対する乳児の初期の行動
   1.2.2.2 母親の乳児への語りかけ
   1.2.2.3 二項関係から三項関係
 1.3 前発話期から発話期にかけて
2.指示詞の発達
3.否定表現と自己の発達
4.低出生体重による脳性まひ児について
 4.1 低出生体重による脳性まひ児の諸相
 4.2 低出生体重児に関する用語
 4.3 低出生体重による脳性まひ児と「自―他」の分化
5.人物画の発達とその意味
 5.1 健常幼児の人物画の発達
 5.2 人物画と身体イメージ
 5.3 ことばとの関連

Ⅱ.本論
1.目的
2.対象と方法
 2.1 資料収集の方法
 2.2 調査の分析の視点
 2.3 対象児
  2.3.1 超低出生体重によるCP(男児)A児
   2.3.1.1 胎児期
   2.3.1.2 乳幼児期
   2.3.1.3 A児の家族
   2.3.1.4 身体状況について
   2.3.1.5 諸検査
  2.3.2 極低出生体重のCP(男児)B児
  2.3.3 CT,MRI検査の医学的画像診断の所見(A児とB児)
3.A児の指示詞の発達
 3.1 結果
  3.1.1 出現経過
  3.1.2 機能
  3.1.3 運動発達との関連
  3.1.4 「自―他」の分化との関連
 3.2 考察
  3.2.1 A児の指示詞の発達の特徴:健常児とB児(極低出生体重のCP)との比較
  3.2.2 運動障害からみたA児の指示詞の発達の特徴
   3.2.2.1 手の操作と指示詞の関係
   3.2.2.2 方角次元の指示詞「コッチ」・「アッチ」と運動障害
   3.2.2.3 「コエ(これ)」の狭い世界から「アッチ」や「アレ」の広がり
  3.2.3 「自―他」の分化からみたA児の指示詞の発達の特徴
   3.2.3.1 自己の原点指示「ココ」,「イマ」,「ボク」の遅い出現
   3.2.3.2 母親との物理的・心理的距離と原点指示
   3.2.3.3 遅いソ系の出現
4.A児の否定表現の発達
 4.1 結果
  4.1.1 出現経過1 「泣き」からの言語化:拒否表現「イヤ,イラナイ」
  4.1.2 出現経過2 否定表現前期(1:11-2:7)「もの」との関係:「ナイナイ」から「ナイ」,「イナイ」,「ナクナッタ」へ
  4.1.3 出現経過3 否定表現後期(3:0-3:8)の多様な言語化
  4.1.4 「自―他」の分化との関連
 4.2 考察
  4.2.1 表象の形成からみた否定表現と母子相互作用
  4.2.2 運動障害や接触過敏性からみた否定表現の特徴
  4.2.3 A児の否定の意味の種類とその発語形式の発達の特徴
  4.2.4 「自―他」の分化からみた否定表現の発達の特徴
5.A児の「自―他」の関係の言語化の発展と「自―他」の分化
 5.1 結果
  5.1.1 出現経過
  5.1.2 運動発達との関連
 5.2 考察
  5.2.1 「X(自己呼称)+モ,X+ノ,X+ト」と他者や「もの」への関心
  5.2.2 「家族の呼称」から「他の子どもの呼称」への広がり
  5.2.3 運動発達からみた「自―他」の関係の言語化
  5.2.4 写真やビデオ映像の中の「自―他」の区別と発話
6.A児とB児の人物画の発達
 6.1 結果
  6.1.1 A児の人物画の発達
   6.1.1.1 人物画の発達経過
   6.1.1.2 運動発達との関連
   6.1.1.3 視認知の人物画への影響
  6.1.2 B児の人物画の発達
   6.1.2.1 人物画の発達経過
   6.1.2.2 運動発達との関連
   6.1.2.3 視認知の人物画への影響
 6.2 考察
  6.2.1 A児とB児の人物画の特徴:健常児との比較
  6.2.2 運動障害からみたA児とB児の人物画の発達の特徴
  6.2.3 「自―他」の分化からみたA児とB児の人物画の発達の特徴
7.乳幼児言語発達尺度(試案)
 7.1 既存の言語検査および発達検査の問題と評価尺度作成の試み
 7.2 乳幼児言語発達評価表(試案)の臨床における有用性の検討
  7.2.1 評価表の項目の順序性や内容
  7.2.2 実施した発達評価

Ⅲ.結び

Ⅳ.今後の課題

文献
資料
あとがき
著者平林あゆ子 著
発行年月日2009年02月15日
頁数178頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1732-1