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重症心身障害児・者における期待反応の発達と援助

定価: 8,250 (本体 7,500 円+税)
定位反応後の課題として期待反応を位置づけ、生理心理学的データに基づきその発達・援助を詳述。サイン行動形成の基礎として期待反応をいかに評価・促進できるかを問う。

【著者略歴】
北島善夫(きたじま よしお)
1963年 生まれ
1993年 東北大学大学院教育学研究科博士後期課程満期退学
同 年  千葉大学教育学部 講師
1997年 同上 助教授
2006年 東京学芸大学より博士(教育学)の学位を取得
現 在  千葉大学教育学部 准教授 
目次を表示します。
序章 本研究の目的と構成

第1部 重症心身障害児・者における期待反応の研究課題
第1章 重症児における発達生理心理学的研究の成果と課題
 第1節 重症児に対する発達生理心理学的アプローチ
 第2節 重症児の定位反応発達研究の成果と課題
 第3節 重症児のコミュニケーション支援と期待反応研究の必要性
 第4節 小括
第2章 期待反応の生理心理学
 第1節 重症児における期待反応の指摘
 第2節 「期待」の心理学的定義
 第3節 「期待」を反映する生理心理学的指標
 第4節 期待反応の発生・発達に関する生理心理学的研究
 第5節 期待反応が支えるコミュニケーションとは
 第6節 小括
第3章 研究課題

第2部 乳児における期待反応の発達
第4章 期待反応の発達に関する横断的・縦断的検討(実験1)
 第1節 問題と目的
 第2節 4,6,8ヶ月児の横断的検討
 第3節 生後0ヵ月から9ヵ月までの縦断的事例検討
 第4節 小括
第5章 対人認知の発達的変化と期待発達に関する縦断的検討(実験2)
 第1節 問題と目的
 第2節 方法
 第3節 結果
 第4節 考察
 第5節 小括
第6章 結論

第3部 重症心身障害児・者における期待反応の発達
第7章 期待反応の脳緩電位変動および行動反応による横断的検討(実験3)
 第1節 問題と目的
 第2節 方法
 第3節 結果
 第4節 考察
 第5節 小括
第8章 期待反応の心拍反応および行動反応による横断的検討(実験4)
 第1節 問題と目的
 第2節 方法
 第3節 結果
 第4節 考察
 第5節 小括
第9章 期待反応と定位反応の発達連関に関する横断的検討(実験5)
 第1節 問題と目的
 第2節 方法
 第3節 結果
 第4節 考察
 第5節 小括
第10章 乳児期待発達過程と重症児・者期待反応特徴との比較検討
 第1節 問題と目的
 第2節 方法
 第3節 結果
 第4節 考察
 第5節 小括
第11章 結論

第4部 重症心身障害児・者における期待反応促進条件に関する実験的検討
第12章 期待反応に及ぼす援助者介入の効果に関する検討(実験6)
 第1節 問題と目的
 第2節 方法
 第3節 結果
 第4節 考察
 第5節 小括
第13章 期待反応の分化形成過程の特徴に関する検討(実験7)
 第1節 問題と目的
 第2節 方法
 第3節 結果
 第4節 考察
 第5節 小括
第14章 期待反応の分化形成に及ぼす援助者介入の効果に関する検討(実験8)
 第1節 問題と目的
 第2節 方法
 第3節 結果
 第4節 考察
 第5節 小括
第15章 結論

第5部 重症心身障害児・者における期待反応促進援助の教育場面への応用
第16章 軽度四肢マヒのある重症児における期待促進に関する事例検討(事例1)
 第1節 問題と目的
 第2節 指導の実際
 第3節 縦断的期待心拍測定
 第4節 全体的考察
 第5節 小括
第17章 強度四肢マヒのある重症児における期待促進に関する事例検討(事例2)
 第1節 問題と目的
 第2節 指導の実際
 第3節 縦断的期待心拍測定
 第4節 全体的考察
 第5節 小括
第18章 心拍モニタリングシステムの開発と期待形成への適用(実験9)
 第1節 問題と目的
 第2節 方法
 第3節 結果
 第4節 考察
 第5節 小括
第19章 結論

終章 期待反応の発達と重症心身障害児・者への発達援助
 第1節 乳児における期待反応の発達
 第2節 重症児における期待反応の発達
 第3節 期待反応の発達援助

文献
補論1 乳幼児一過性心拍反応の測度に関する諸問題
補論2 触刺激を伴う刺激条件における期待心拍反応の特徴
あとがき
著者北島善夫 著
発行年月日2009年01月31日
頁数266頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1718-5