博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

デューイ教育学と特別な教育的配慮のパラダイム

実験学校と子どもの多様な困難・ニーズへの教育実践

定価:本体 9,000 円+税
デューイ実験学校教師による実践記録の史料を用いてカリキュラムや授業実践を分析。子どもの多様なニーズの視点からデューイ教育学と実験学校を論じた好著。

【著者略歴】
千賀愛(せんが あい)
1974年 三重県津市に生まれる
1998年3月 東京学芸大学教育学部障害児教育教員養成課程卒業
2000年3月 東京学芸大学大学院教育学研究科修士課程障害児教育専攻修了
2000年4月 東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科学校教育専攻発達支援講座入学
2001年4月~2003年3月 日本学術振興会DC特別研究員
2003年3月 東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科学校教育専攻発達支援講座修了 博士(教育学)の学位取得
2003年4月~2004年9月 日本学術振興会PD特別研究員
2004年10月 北海道教育大学岩見沢校助教授
2007年4月~現在 北海道教育大学札幌校准教授
目次を表示します。
 序章 研究の課題と方法
  Ⅰ.問題の所在
  Ⅱ.先行研究の検討
   2.1 19世紀末シカゴの児童問題・教育問題と実験学校
   2.2 デューイとハル・ハウスのソーシャル・セツルメント
   2.3 実験学校の教育実践の検討
  Ⅲ.研究の課題と視点
   3.1 研究の課題
   3.2 「特別な教育的配慮」とは何か
   3.3 分析の方法
  Ⅳ.史料
  Ⅴ.本書の構成と概要 
   5.1 本書の構成
   5.2 本書の概要
第1部 シカゴにおける児童・教育問題とデューイ実験学校の成立
 第1章 19世紀末シカゴの児童・教育問題とデューイ
  Ⅰ.はじめに
  Ⅱ.19世紀末シカゴの児童・教育問題の実態
   2.1 就学人口の増加と公教育の諸課題
   2.2 長期欠席の増加と学業不振問題
   2.3 児童労働と健康問題
   2.4 移民子弟と就労児童に対する夜間学校の補完的役割
  Ⅲ.デューイの学校教育批判と実験学校の課題
   3.1 ハル・ハウスのソーシャル・セツルメントとデューイ
   3.2 デューイにおける健康・保健への問題関心
   3.3 デューイの学校教育批判と実験学校の課題
  Ⅳ.おわりに
 第2章 デューイとハル・ハウスのソーシャル・セツルメント
  Ⅰ.はじめに
  Ⅱ.ハル・ハウスのソーシャル・セツルメントと子どもの生活支援
   2.1 シカゴの貧困・移民地区におけるセツルメント活動
   2.2 ハル・ハウスにおける子どもの生活支援
  Ⅲ.デューイ実験学校とハル・ハウスの実践的交差
   3.1 ハル・ハウスにおけるデューイとアダムズの交流
   3.2 ソーシャル・センターとしての公立学校の課題
   3.3 特別な教育的配慮の構想と実験学校の課題
  Ⅳ.おわりに
 第3章 デューイ実験学校と教育実践の展開
  Ⅰ.はじめに
  Ⅱ.実験学校の設立と前期(1896-1898)の教育実践
   2.1 学校の基礎的組織
   2.2 学校の運営・財政
   2.3 カリキュラム・教育方法・集団編成
  Ⅲ.実験学校と後期(1898-1904)の教育実践
   3.1 学校の基本的組織
   3.2 学校の運営・財政
   3.3 カリキュラム・教育方法・集団編成
  Ⅳ.おわりに
 第4章 実験学校におけるカリキュラム編成の方法と展開
  Ⅰ.はじめに
   1.1 問題の所在
   1.2 分析の視点と方法
  Ⅱ.デューイと発達的ニーズに応じるカリキュラム編成原理
   2.1 デューイにおける子どもの発達的ニーズの理解
   2.2 子どもの発達的ニーズに応じるカリキュラム編成原理
  Ⅲ.実験学校の教育実践と発達的ニーズに応じるカリキュラム編成方法
   3.1 学習の基本的環境の設定
   3.2 子どもの発達理解と教材・教育方法の選択
  Ⅳ.おわりに
第2部 実験学校における特別な教育的配慮の実践と構想
 第5章 実験学校における児童研究と子どもの健康・保健問題への取り組み
  Ⅰ.はじめに
   1.1 問題の所在
   1.2 分析の視点と方法
  Ⅱ.実験学校の開校前後におけるデューイの児童研究
   2.1 デューイとトレーシーにおける児童研究の相違点
   2.2 デューイの児童研究と教育学的課題
  Ⅲ.実験学校の教育実践における児童研究(Child Study)の検討
   3.1 実験学校教師による児童研究
   3.2 実験学校教師の児童研究と特別な教育的配慮
  Ⅳ.子どもの健康・保健の問題と教師・専門スタッフの連携
  Ⅴ.子どもの健康・保健問題と特別な教育的配慮
  Ⅵ.おわりに
 第6章 実験学校における算数学習(Number Work)と特別な教育的配慮の実践
  Ⅰ.はじめに
  Ⅱ.グループ7の算数学習と特別な教育的配慮
   2.1 グループ7の算数学習の概要
   2.2 子どもの困難・ニーズへの対応
  Ⅲ.実験学校の算数学習とイリノイ州算数教育課程の比較
   3.1 イリノイ州の算数教育課程とシカゴ市の進級規程
   3.2 実験学校の算数学習とイリノイ州算数教育課程の相違点
  Ⅳ.おわりに
 第7章 実験学校における読み書き(Reading and Writing)学習と特別な教育的配慮の実践
  Ⅰ.はじめに
  Ⅱ.グループ5(1900-1901)の学習活動の概要
  Ⅲ.「読み書き(Reading and Writing)」における特別な教育的配慮
   3.1 子どもの困難・ニーズの発見・把握と対応
   3.2 集団編成の柔軟性と特別な教育的配慮
  Ⅳ.おわりに
 第8章 デューイ教育学と特別な教育的配慮の原理―教育における多様性と協同の視座―
  Ⅰ.はじめに
   1.1 問題の所在
   1.2 本章の課題と分析の視点
  Ⅱ.多様な困難・ニーズをもつ子どもと公立学校改革の課題
   2.1 公立学校における多様な困難・ニーズをもつ子どもの問題
   2.2 公教育における「教育の協同化(coeducation)」の視座
  Ⅲ.教育における多様性の意義と民主的協同社会の構想
   3.1 公立学校と「ソーシャル・セツルメント」
   3.2 教育における子どもの多様性の意義
  Ⅳ.おわりに
 終章 研究の総括と展望
  Ⅰ.研究の総括
  Ⅱ.今後の課題と展望
参考・引用文献
あとがき
索引
 
著者千賀愛 著
発行年月日2009年01月31日
頁数352頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1715-4