
定価4,950円(本体 4,500円+税)
戦後以降の「教育格差」「学力格差」の実態を明らかにしつつ、教育諸条件や学習指導の改善を目指した「地方学力テスト」を利活用した調査研究の実証的・構造的な解明を目指す。
【著者紹介】
北野 秋男(きたの あきお)
1955年生まれ、富山県出身、日本大学大学院文学研究科博士後期課程満期修了、日米の学力テスト政策の比較研究、博士(教育学)
日本大学文理学部特任教授を退職後、2026年度は日本大学大学院講師
〈学力テスト関係の主要著作〉
北野秋男2011『日米のテスト戦略―ハイステイクス・テスト導入の経緯と実態―』風間書房、北野秋男・下司 晶・小笠原喜康2017『現代学力テスト批判―実態調査・思想・認識論からのアプローチ―』東信堂、佐藤 仁・北野秋男編著2021『世界のテスト・ガバナンス―日本の学力テストの行く末を探る―』東信堂、北野秋男2022『地方学力テストの歴史―47都道府県の戦後史―』風間書房、北野秋男2024『学力テストのイノベーションとダイバーシティ―全国の学力向上政策の実証的研究―』風間書房など。
目次を表示
まえがき
序章 「教育格差」「学力格差」改善に関する調査研究の歴史
1 本書の目的
2 本書の課題
3 戦後の「地方学力テスト」による調査研究の歴史
4 「教育格差」「学力格差」と「地方学力テスト」の先行研究
5 本書の構成
6 資料と表記上の留意点
第1章 地域格差と学力
はじめに
1 国研と文部省「ナショナル・テスト」の影響
2 広島県「県中學3年學力調査」(昭和26年)
3 愛媛県「新入學兒童の能力調査」(昭和26年)
4 青森県「青森県人の読み書き能力調査」(昭和27年)
5 大分県「全県中学校学力調査」(昭和27年)
6 北海道「学力向上のための事例研究」(昭和39年)
おわりに―現代の調査研究の動向
第2章 教育格差と学力
はじめに
1 青森県「小学校国語・算数学力調査」(昭和28年)
2 北海道「学力検査」(昭和30年)
3 群馬県「学力に影響を及ぼす教育条件の研究」(昭和32年)
4 京都府「府公立諸学校(小・中・高)における学力の実態とその向上について」(昭和42年)
5 栃木県「学力水準調査」(昭和46年)
おわりに―現代の調査研究の動向
第3章 へき地と学力
はじめに
1 「へき地教育振興法」とへき地の実状
2 兵庫県「へき地学校の学力調査」(昭和31年)
3 岡山県「へき地における学力差の要因分析」(昭和31年)
4 岩手県「へき地における語い指導の研究」(昭和32年)
5 佐賀県「農山村小学校における学力向上方策の実証的研究」(昭和42年)
6 山形県「過疎化地域の子どもの生活と教育」(昭和46年)
おわりに―現代の調査研究の動向
第4章 理科の学習指導と学力
はじめに
1 岐阜県「科学原理應用能力診断テスト」(昭和28年)
2 大阪府「小学校理科における観察実験についての問題点」(昭和29年)
3 神奈川県「科学的思考能力の発達段階の研究」(昭和31年)
4 福井県「理科実験の有無と学力の関係について」(昭和32年)
5 埼玉県「理科における学習指導法の研究」(昭和39年)
おわりに―現代の調査研究の動向
第5章 知能と学力
はじめに
1 神奈川県「子どもの絵と知能・学力との相関関係について」(昭和34年)
2 島根県「学力を規制する要因の分析的研究」(昭和38年)
3 山口県「学習態度に関する基礎的研究」(昭和40年)
4 佐賀県「学習態度形成に関する基礎研究」(昭和40年)
5 秋田県「学習条件と学力の相関について」(昭和41年)
おわりに―現代の調査研究の動向
第6章 学業不振と学力
はじめに
1 千葉県「学業不振児の研究」(昭和23年)
2 新潟県「読みにおける学習不振児の障害と原因に関する臨床的研究」(昭和31年)
3 三重県「学業不振の要因分析とその指導の改善に関する研究」(昭和41年)
4 山口県「学業不振児の診断と指導に関する研究」(昭和43年)
5 福岡県「学業不振児の研究」(昭和46年)
おわりに―現代の調査研究の動向
第7章 精神薄弱と学力
はじめに
1 静岡県「精神薄弱児の言語能力の発達と教育に関する諸問題」(昭和40年)
2 埼玉県「精神薄弱児の算数能力の実態」(昭和42年)
3 東京都「精神薄弱児の能力・特性に応じた教育課程と指導法に関する研究」(昭和44年)
4 石川県「精神薄弱児のことばに関する基礎的調査研究」(昭和44年)
5 鹿児島県「特殊学級における児童生徒の数量に関する能力の実態と考察」(昭和53年)
おわりに―現代の調査研究の動向
第8章 学校・学級経営と学力
はじめに
1 大阪府「小学校における教育条件とその成績との関係について」(昭和28年)
2 山口県「学校規模別にみた県小・中学校の実態」(昭和31年)
3 岐阜県「学級人数はどれほどが教育的だろうか」(昭和32年)
4 富山県「小学校における学力調査の結果と教育条件の分析」(昭和39年)
5 山梨県「中学校美術科学力調査」(昭和41年)
おわりに―現代の調査研究の動向
第9章 家庭環境と学力
はじめに
1 北海道「新入学児童の基礎能力調査」(昭和34年)
2 京都府「中学校における学力及び学力差に関する要因の分析研究」(昭和35年)
3 宮崎県「子どもの学力と家庭環境」(昭和36年)
4 青森県「能力差に関する基礎的研究」(昭和43年)
5 佐賀県「中学校英語科における学力差の研究」(昭和45年)
おわりに―現代の調査研究の動向
第10章 読書と学力
はじめに
1 新潟県「読みにおける学習不振児の障害と原因に関する臨床的研究」(昭和31年)
2 滋賀県「読書力診断テスト」(昭和36年)
3 沖縄県「標準読書力診断テスト」(昭和36年)
4 宮崎県「学校図書館図書と学力」(昭和37年)
5 栃木県「読書力のない児童の分析」(昭和40年)
おわりに―現代の調査研究の動向
第11章 同和教育と学力
はじめに
1 長野県「部落の児童生徒の学力調査」(昭和49年)
2 奈良県「同和教育を推進するための学力傾向調査」(昭和54年)
2 大阪府「同和地区児童・生徒の学習理解度及び家庭学習状況等について」(平成元年)
4 福岡県「県同和教育実態調査」(平成2年)
おわりに―現代の調査研究の動向
第12章 英語教育と学力
はじめに
1 青森県「中学校英語科学力調査」(昭和35年)
2 愛知県「英語学習における音声指導に関する研究」(昭和41年)
3 群馬県「運用力を高めるための基本文の指導」(昭和42年)
4 滋賀県「Writtenテストのあり方」(昭和44年)
5 長崎県「県学力調査(中学校英語)」(平成28年)
おわりに―現代の調査研究の動向
第13章 競争と学力
はじめに
1 岩手県「小規模校における学力向上のための研究」(昭和38年)
2 秋田県「学力を高めるために」(昭和38年)
3 富山県「全国小・中学校学力調査報告書 応答分析の手引き」(昭和38年)
4 埼玉県「算数・数学科における思考力の形成とその指導に関する研究」(昭和39年)
5 高知県「数と計算・式と計算・数量関係における調査・分析・考察」(昭和52年)
おわりに―現代の調査研究の動向
第14章 情意・態度と学力
はじめに
1 宮崎県「児童・生徒の刺激耐性に関する調査研究」(昭和55年)
2 東京都「中学校英語入門期における学習意欲と学習到達度との関係について」(昭和59年)
3 千葉県「児童・生徒の『態度的学力』の測定に関する研究」(昭和60年)
4 平成元年以降の調査研究
5 鳥取県「基礎学力調査」(平成15年)
おわりに―現代の調査研究の動向
終章 47都道府県の「学力向上策」の歴史と現状
はじめに
1 文部省「全国学力調査」終了後の「学力向上策」
2 現代の都道府県における学力向上策
3 「東日本」の学力向上対策事業の動向
4 「西日本」の学力向上対策事業の動向
5 文科省「全国学力・学習状況調査」の開始と各都道府県の対応
おわりに
あとがき


