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ダウン症児の言語発達における共通性と個人差

定価: 13,200 (本体 12,000 円+税)
ダウン症児、自閉症児、健常児の言語発達を文法、語彙、語用面から検討し、ダウン症児では理解と産出の発達の同期非同期には個人差が大きいことを明らかにした。

【著者略歴】
綿巻 徹(わたまき とおる)
昭和25年 広島市に生まれる
昭和48年 福岡教育大学小学校教員養成課程教職科卒業
昭和49年 福岡教育大学教育専攻科修了
昭和54年 九州大学教育学研究科博士課程単位取得退学
昭和55年 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所研究員
平成2年  愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所主任研究員
平成9年  愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所室長 現在に至る

専攻 発達心理学
博士(教育心理学)(九州大学)平成9年
目次を表示します。
はじめに
第1部 背景
 第1章 序論
 第2章 健常児とダウン症児の言語研究の概観
 第3章 日本語分析のためのアイデアとパソコン処理プログラムの開発
第2部 語彙の領域
 第4章 健常児の語彙発達における共通性と個人差
 第5章 ダウン症児における語理解と語産出の発達の同期と非同期
 第6章 6歳ダウン症児の会話で頻繁に使われる語の特徴
 第7章 高機能自閉症児の会話で頻繁に使われる語の特徴
第3部 文法の領域
 第8章 1、2歳台における発話長の伸びと助詞の発達
 第9章 健常3、4歳児が頻繁に使う助詞助動詞の特徴
 第10章 ダウン症児の助詞助動詞の発達順序
 第11章 高機能自閉症6歳児の助詞の特徴
 第12章 健常児が初期に獲得する日本語の統語規則
 第13章 6歳ダウン症児の統語発達水準
 第14章 知的機能の低い自閉症児の統語規則
第4部 語用の領域
 第15章 健常児における一語期および初語期の語用機能の発達
 第16章 一語期のカギとなる語の意味作用の発達
 第17章 言語発達の遅れの大きい6歳ダウン症児の語用機能
 第18章 知的機能が自閉症児の発話の語用機能に及ぼす影響
 第19章 言語発達の比較的良好な6歳ダウン症児の語用機能
第5部 総括
 第20章 本研究の意義と仮説の検討
 第21章 総括
付録
 1 日本語MLU計算のための発話分割ガイド第2版
 2 ダウン症児早期療育プログラムの概略
 3 K児とA児の初語とその使用経過(日誌資料による)
文献
あとがき
著者綿巻徹 著
発行年月日1999年03月15日
頁数320頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1121-3