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構成行為の発達と障害

定価: 13,750 (本体 12,500 円+税)
構成行為の獲得過程と障害状況の克服を形成実験的手法により検討。探索活動やプランニング機能との関連性を解明し、構成行為の指導方法に関する手掛りを提起する。

【著者略歴】
大庭重治(おおば しげじ)
1982年 東北大学教育学部教育心理学科卒業(心身欠陥学専攻)
1987年 同 大学院教育学研究科博士課程単位取得(教育心理学専攻)
1991年 教育学博士(東北大学)
現 在 上越教育大学助教授(障害児教育講座)
専 門 障害児心理学
目次を表示します。
 序
第1章 構成行為研究史概観
 第1節 構成行為の理解
  §1.構成行為の概念と発達上の意義
  §2.構成行為に含まれる下位行為の諸特性
 第2節 構成行為の発達と障害
  §1.構成行為の発達的研究
  §2.知能障害児における構成行為
 第3節 構成行為に必要とされる心理機能
  §1.構成行為と脳機能(1):大脳の左右方向にみられる機能差
  §2.構成行為と脳機能(2):大脳の前後方向にみられる機能差
  §3.神経心理学的研究からの示唆
 第4節 構成行為の心理学的構造
  §1.構成行為過程の心理学的構造モデル
  §2.構成行為とプランニング機能
 第5節 構成行為と空間探索活動
  §1.空間探索活動の発達
  §2.知能障害児における空間探索活動の特徴
第2章 本研究の目的と方法論
 第1節 問題の所在と本研究の目的
 第2節 本研究の方法論と実験の構成
第3章 描画行為の発達
 第1節 描画行為の発達的変化(実験1)
 第2節 各種課題条件下における表現状態の変化(実験2)
第4章 知能障害児の描画行為
 第1節 描画行為の特性(実験3)
 第2節 各種課題条件下における表現状態の変化(実験4)
 第3節 描画行為の改善過程(実験5)
 第4節 描画行為における事前作業の獲得(実験6)
第5章 組立行為の発達
 第1節 組立行為の発達的変化(実験7)
 第2節 探索活動の顕在化(実験8)
 第3節 組立行為における探索プラン(実験9)
第6章 知能障害児の組立行為
 第1節 組立行為の特性(実験10)
 第2節 探索活動の顕在化(実験11)
 第3節 組立行為の獲得過程(実験12)
 第4節 組立行為の定着過程(実験13)
第7章 総合考察と結論
 第1節 本研究における結果のまとめ
 第2節 構成行為の発達と心理学的構造の再考
  §1.構成行為の発達的変化
  §2.構成行為の心理学的構造の再考
 第3節 知能障害児の構成行為
  §1.知能障害児における構成行為の特徴
  §2.知能障害児における構成行為の獲得過程
 第4節 結論と今後の課題
  §1.結論
  §2.残された課題と今後の展望
要約
文献
あとがき
著者大庭重治 著
発行年月日1996年03月15日
頁数232頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0979-1