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自閉症児の常同行動に関する行動病理学的研究

定価: 27,500 (本体 25,000 円+税)
自閉症児が示す常同行動系列の症状の形成機序を発達構造機能分析という新たな枠組みで解明し、それらを本来的な適応行動に変換する技法を体系づけた新著。

【著者略歴】
内田一成(うちだ いっせい)
1952年 北海道釧路市に生まれる
1979年 筑波大学大学院教育研究科修了
1987年 日本行動療法学会内山記念賞受賞
1987年 発達科学研究奨励賞受賞
1990年 日本特殊教育学会研究奨励賞受賞
1993年 American Association on Mental Retardation Membership Recognition Award受賞
1993年 筑波大学より博士号(心身障害学)を授与される
前 職 道都大学社会福祉学部助教授
現 職 東京成徳大学人文学部助教授
     博士(心身障害学)
専 門 心身障害学、行動療法・行動分析、行動論的ソーシャル・ワーク論
目次を表示します。
序文 
第Ⅰ部 自閉症に関する研究動向と本書の目的
 第1章 自閉症に関する研究動向の概説
   1 症状論 
   2 原因論
   3 治療論
 第2章 常同行動に関する研究動向の概説 
   1 症状論
   2 原因論
   3 治療論
 第3章 本書の研究目的 
第Ⅱ部 自閉症の常同行動に関する巨視的分析
 第4章 自閉症状における常同行動の位置づけ
   1 研究1:常同行動の範疇と自閉症診断基準における整合性 
   2 研究2:自閉症状の経過と規定要因 
   3 研究3:適応行動の発達経過と自閉症状の発達妨害特性
   4 研究4:常同行動の形成機序と他症状の形成に果たす役割
   5 要約と結論 
 第5章 全身性と限局性常同行動の諸相
   1 研究5:出現様式
   2 研究6:経過と規定要因
   3 研究7:適応行動に対する発達妨害特性
   4 研究8:形成機序と他症状の形成に果たす役割
   5 要約と結論 
第Ⅲ部 自閉症の全身性と限局性常同行動の行動的基礎過程に関する分析
 第6章 先行事象との関連
   1 研究9:他行動との関連
   2 研究10:社会的刺激との関連 
   3 研究11:感覚刺激との関連
   4 研究12:先取行動との関連 
   5 要約と結論
 第7章 統制要因の究明
   1 研究13:強化特性 
   2 研究14:強化源 
   3 要約と結論 
第Ⅳ部 自閉症の全身性と限局性常同行動に対する行動論的治療教育方法の効用と限界
 第8章 行動論的形成機序仮説と治療教育方法の体系化
   1 行動論的形成機序仮説と治療教育仮説の提起 
   2 研究15:効果的治療教育方法の適用とその臨床効果
   3 研究16:効果的治療教育方法の般化効力 
   4 研究17:効果的治療教育方法の臨床指針の信頼性 
   5 要約と結論 
 第9章 新技法の発展可能性
   1 研究18:適応行動への応用とその臨床効果 
   2 研究19:特異的症状への応用とその臨床効果
   3 研究20:非特異的症状への応用とその臨床効果 
   4 要約と結論
第Ⅴ部 総合考察
 第10章 自閉症についての行動病理学的考察
   1 自閉症の病態形成機序についての発達構造機能分析 
   2 発達構造機能分析による総合的行動療法プログラムの構築に向けて
   3 今後の課題
文献
あとがき
索引
著者内田一成 著
発行年月日1995年02月28日
頁数542頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0918-0