博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

政策としてのコミュニティ

武蔵野市にみる市民と行政のパートナーシップ

定価: 2,970 (本体 2,700 円+税)

市民参加を前提にした武蔵野市の「コミュニティ構想」の形成と展開過程を分析。市民と行政の協働態勢の実現に至る道程から、政策としてのコミュニティづくりの全体像に迫る。

【著者略歴】
高田昭彦(たかた あきひこ)
1947年生。成蹊大学文学部教授 現代社会学科。専門はNPO・市民活動論,環境社会学。主要業績に論文「環境問題への諸アプローチと社会運動論」(『社会学評論』1995.3),「市民運動の新しい展開」(『都市問題』2003.8),「市民・NPOによる公的空間の創造」(『都市問題』2004.8),共著に『環境と生態系の社会学』(岩波書店 1996),『環境運動と政策のダイナミズム』(新曜社 2001),『社会運動研究入門』(文化書房博文社 2004),『公助・共助・自助のちから』(風間書房 2006)など。

※データは刊行当時のものです※
目次を表示します。
はじめに――本書のテーマと構成
序章 政策としてのコミュニティ概念の登場
 1.政策としての「コミュニティ」への注目
 2.コミュニティの概念
 3.政策としてのコミュニティ概念
 4.政策としてのコミュニティ概念への批判
 5.政策としてのコミュニティ概念への批判の反批判
第1章 新しいコミュニティづくりへの胎動
 1.国民生活審議会調査部会コミュニティ問題小委員会報告
 2.雑誌『コミュニティ』
 3.自治省のコミュニティ(近隣社会)に関する対策要綱
 4.「報告」・「要綱」と武蔵野市
第2章 武蔵野市のコミュニティ政策(基盤整備期)――「コミュニティ構想」に込められた想い――
 1.コミュニティへの注目
 2.武蔵野市基本構想・長期計画(1971年度~1980年度)(「コミュニティ構想」の登場)
 3・コミュニティ構想
 4.長期計画と第一次調整計画
 5.コミュニティ市民委員会(1973年2月~1975年2月)
 6.第2期コミュニティ市民委員会(1975年9月~1977年9月)
 7.第二次調整計画(1977年度~1981年度)
 8.第二期基本構想・長期計画(1981年度~1992年度)
第3章 武蔵野市のコミュニティ政策(政策定着期)――コミュニティセンターづくりからコミュニティづくりへ――
 1.基盤整備期から政策定着期への展開
 2.第3期武蔵野市コミュニティ市民委員会(1982年9月~1984年9月)
 3.コミュニティセンター建設によるコミュニティづくり
 4.第4期武蔵野市コミュニティ市民委員会(1988年10月~1990年11月)
 5.第5期武蔵野市コミュニティ市民委員会設置までのコミュニティづくりの動き
第4章 武蔵野市のコミュニティ政策(政策転換期)――コミュニティ構想・自主三原則・行政・コミュニティ協議会の変化――
 1.第5期コミュニティ市民委員会(1999年5月~2000年7月)
 2.第5期コミュニティ市民委員会答申後のコミュニティづくり
 3.第6期コミュニティ市民委員会設置までのコミュニティづくり
 4.2008年から2010年にかけてのコミュニティづくりの状況
 5.3・11後の武蔵野市のコミュニティづくり
終章 コミュニティ政策を振り返って
 1.「コミュニティ構想」によるコミュニティづくり
 2.行政によるコミュニティづくり
 3.コミュニティ協議会によるコミュニティづくり
 4.自治省のモデル・コミュニティ施策から総務省のコミュニティ再生施策へ
 5.「構想」からパートナーシップへ,そしてその後へ
おわりに――コミュニティづくりのポジとネガ,および「報告」―「構想」―「要綱」の系譜 
あとがき
引用文献
付録 武蔵野市コミュニティ政策年表(1947年―2015年)
著者高田昭彦 著
発行年月日2016年03月15日
頁数320頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2125-0

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