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小学2年生の適応と規定要因に関する縦断研究

定価:本体 7,500 円+税

実証研究が少なかった小学校低学年児童(2年生)の適応状態を「小学生版QOL尺度」を用いて分析。その適応の質について、幼児期から児童期の主として家庭環境要因によって予測できるかを6年間の縦断資料によって検討した。

【著者略歴】
柴田玲子(しばた れいこ)

1951年 神奈川県横浜市に生まれる
1974年 東京女子大学文学部史学科(西洋史)卒業
2000年 聖心女子大学大学院文学研究科人間科学(心理学)博士前期課程修了
2001年~2007年 昭和大学附属病院小児科 心理カウンセラー
2003年~2007年 聖心女子大学心理教育相談所 専任相談員(臨床心理士)
2006年 聖心女子大学大学院文学研究科人間科学(心理学)博士後期課程満期退学
2007年 博士(心理学)聖心女子大学より
2008年 聖心女子大学文学部教育学科(心理学)専任講師
2009年~現在 昭和大学医学部 兼任講師
2014年~現在 聖心女子大学文学部心理学科 准教授

主な著書
『子どものQOL尺度―その理解と活用―』(2014)(共編)診断と治療社
目次を表示します。


はじめに
Abstract

Ⅰ部 問題と目的

1章 小学生の適応とその測定
 1.1 適応とは何か
 1.2 子どもの適応の測定
 1.3 Quality of Lifeという考え方
  1.3.1 QOLの概念
  1.3.2 子どものQOL
  1.3.3 子どものQOLの測定
  1.3.4 BullingerのQOL尺度
 1章のまとめ

2章 適応の規定要因
 2.1 適応に関わる環境要因
  2.1.1 母親の要因
  2.1.2 ソーシャル・ネットワークとしての人間関係という視点
  2.1.3 父親・夫婦関係の要因
 2.2 適応に関わる子ども自身の要因
  2.2.1 子どもの気質
  2.2.2 子ども自身の発達
  2.2.3 子どもの人間関係のネットワーク
 2.3 適応に関わる要因の複合的相互作用
 2章のまとめ

3章 本研究の目的と概要
 3.1 研究の目的
 3.2 研究の概要

Ⅱ部 実証研究

[研究1] 小学生におけるQOL尺度の検討
4章 「Kid-KINDLR:小学生版QOL尺度」の信頼性と妥当性
 4.1 Kid-KINDLRの日本語版の作成
 4.2 目的
 4.3 方法
 4.4 結果と考察
  4.4.1 QOL総得点と6下位領域の得点の構成
  4.4.2 信頼性
  4.4.3 妥当性
 4.5 討論
  4.5.1 小学生版QOL尺度の信頼性と妥当性
  4.5.2 小学生版QOL尺度と原尺度の適応を識別する力
  4.5.3 小学生版QOL尺度の有効性と残された課題
 4.6 小学1,2年生の面接調査による妥当性の検討
  4.6.1 目的
  4.6.2 方法
  4.6.3 結果と考察
   4.6.3.1 小学1,2年生のQOL総得点ならびに6下位領域得
   4.6.3.2 QOL総得点と自尊感情尺度,子ども用うつ尺度との相関
  4.6.4 討論
 4章のまとめ

5章 「小学生版QOL尺度」の日本における標準値
 5.1 目的
 5.2 方法
 5.3 結果と考察
  5.3.1 地域(首都圏,都市部,町村部)別のQOL総得点
  5.3.2 全国小学生のQOL総得点
  5.3.3 全国小学生の6下位領域得点
  5.3.4 全国小学生QOL総得点の標準化
  5.3.5 全国小学生の6下位領域得点
 5.4 討論
 5章のまとめ

6章 「親による子どものQOL尺度」の信頼性の検討
 6.1 目的
 6.2 方法
 6.3 結果と考察
  6.3.1 「親による子どものQOL尺度」の信頼性
  6.3.2 親による子どものQOL総得点と6下位領域得点
 6.4 討論
 6章のまとめ
 研究1(4章~6章)のまとめ

[研究2] 縦断研究による小学生の適応とその規定要因の検討
7章 研究の概要
 7.1 調査協力者とその背景
  7.1.1 調査協力者:子ども
  7.1.2 調査協力者:子どもの父母
 7.2 調査の内容と時期
  7.2.1 小学2年時の適応についての調査
  7.2.2 適応を規定する要因の調査時期と内容

8章 小学2年時の適応
 8.1 「小学生版QOL尺度」によるQOLの検討
  8.1.1 目的
  8.1.2 方法
  8.1.3 結果と考察
  8.1.4 討論
 8.2 「小学生版QOL尺度」による分析のためのQOL3群
  8.2.1 目的
  8.2.2 Q0L3群の分類の基準
  8.2.3 結果と考察
 8.3 QOL3群と小学2年時の学校での適応
  8.3.1 目的
  8.3.2 方法
  8.3.3 結果と考察
   8.3.3.1 項目ごとの検討
   8.3.3.2 Q0L3群と学校適応度得点
  8.3.4 討論
 8.4 子どもが報告したQOLと母親の報告による子どものQOL
  8.4.1 目的
  8.4.2 方法
  8.4.3 結果と考察
  8.4.4 討論
 8.5 Q0L3群の小学2年時の認知能力と母子交渉
  8.5.1 目的
  8.5.2 方法
  8.5.3 分析のねらいと方法
  8.5.4 結果と考察
   8.5.4.1 子どもの課題達成能力
   8.5.4.2 子どもの本読み能力
   8.5.4.3 子どもの本のあらすじ理解力
   8.5.4.4 子どもの本の内示的意味の理解力
   8.5.4.5 母子交渉の質
  8.5.5 討論
 8.6 QOL3群における子どもの人間関係
  8.6.1 目的
  8.6.2 方法
  8.6.3 結果と考察
  8.6.4 討論
 8章のまとめ

9章 Q0L3群における適応を規定する親の要因
 9.1 目的
 9.2 方法
 9.3 結果と考察
  9.3.1 母親,父親の育児に対する感情
  9.3.2 母親,父親の子どもへの愛情の要求
  9.3.3 母親,父親の配偶者への愛情の要求
  9.3.4 両親の夫婦関係満足度
 9.4 討論
  9.4.1 母親の育児制約感
  9.4.2 父親の子どもへの愛情の要求
  9.4.3 母親の夫への愛情の要求と子どもへの愛情の要求
 9章のまとめ

10章 適応を規定する子どもの要因
 10.1 目的
 10.2 方法
 10.3 結果と考察
  10.3.1 子どもの認知能力(3歳,5歳,小学1年時)
  10.3.2 子どもの人間関係(3歳~小学1年時)
 10.4 討論
  10.4.1 子どもの認知能力
  10.4.2 子どもの人間関係
 10章のまとめ

11章 複合的作用の検討
 11.1 目的
 11.2 方法
 11.3 結果と考察
 11.4 討論
 11章のまとめ

12章 事例研究
 12.1 目的
 12.2 方法
 12.3 結果と考察 
  12.3.1 事例1:QOL-H群の女児A
  12.3.2 事例2:QOL-H群の女児B
  12.3.3 事例3:QOL-H群の女児C
  12.3.4 事例4:QOL-H群の女児D
  12.3.5 事例5:QOL-L群の男児E
  12.3.6 事例6:QOL-L群の男児F
  12.3.7 事例7:QOL-L群の男児G
  12.3.8 事例8:QOL-L群の女児H
 12.4 討論
 12章のまとめ
 研究2(7章~12章)のまとめ

Ⅲ部 討論

13章 結果の概要
 研究1:小学生におけるQOLの測定
 研究2:縦断研究による小学生の適応とその規定要因の検討

14章 総括的討論
 14.1 小学校低学年の適応とその測定
  14.1.1 子どもの自己報告であること
  14.1.2 下位尺度があること
 14.2 ソーシャル・ネットワーク理論と子どもの適応
 14.3 適応に関わるさまざまな要因
 14.4 子どもの適応と認知能力
 14.5 子どもの適応と父親
 14.6 子どもの適応と育児制約感
 14.7 本調査協力児の特徴
 14.8 今後の課題

文献
あとがき
付録
 付録1 IMS縦断研究の調査時期の一覧表
 付録2 IMS縦断研究の調査内容の概略
 付録3 小学生版QOL尺度
 付録4 親による子どものQOL尺度
 付録5 PART:絵画愛情の関係テスト幼児版
 付録6 ARS:愛情の関係尺度の例
著者柴田玲子 著
発行年月日2019年02月20日
頁数256頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2268-4