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自閉スペクトラム症児の社会的スキルに関する研究

定価: 4,950 (本体 4,500 円+税)

自閉スペクトラム症児の現在の状況を把握し、社会生活に効果的とされる「社会的スキル訓練」について詳述。独自に開発した訓練プログラムの効果を検証する。

【著者略歴】
岡島 純子(おかじま じゅんこ)
2004年 岡山県立大学保健福祉学部保健福祉学科卒業
2006年 宮崎大学大学院教育学研究科修士課程修了
2007年~ 精神科クリニック、児童福祉施設、教育委員会、スクールカウンセラー、市町村の人事課、大学内の障害学生支援室等にて臨床心理士業務を担当
2010年 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター研究員
獨協医科大学埼玉医療センター子どものこころ診療センター研究助手
2014年 山梨大学大学院医学工学総合教育部博士課程修了
博士(医科学)
現在 東京医療学院大学准教授
目次を表示します。
第1章 自閉スペクトラム症と心理療法
 第1節 自閉スペクトラム症の概要
  第1項 自閉スペクトラム症とは
  第2項 自閉スペクトラム症の疫学的データと経過
 第2節 自閉スペクトラム症児に対する心理療法

第2章 自閉スペクトラム症児への社会的スキル訓練の現状と課題
 第1節 問題と目的
 第2節 わが国におけるASD児へのSST介入
 第3節 欧米におけるASD児のSST
 第4節 わが国における課題―欧米との比較から―
 第5節 考察と展望

第3章 本研究の目的,意義,構成
 第1節 本研究の目的
 第2節 本研究の意義
 第3節 本研究の構成

第4章 自閉スペクトラム症児の社会的スキル
 第1節 問題と目的
 第2節 方法
  第1項 対象
  第2項 調査方法
  第3項 解析方法
 第3節 結果
  第1項 ASDのストレス反応,学校不適応感,ソーシャル・スキルの
      特徴
  第2項 ソーシャル・スキルパターンの検討と人数比
  第3項 臨床群における教室登校と別室登校におけるソーシャル・
      スキルの相違
 第4節 考察

第5章 自閉スペクトラム症児に対する社会的スキル訓練の適応
    ―症例研究を通して―
 第1節 問題と目的
 第2節 方法
  第1項 対象児の概要
  第2項 訓練場面
  第3項 訓練手続き
 第3節 結果
  第1項 面接の経過と学校や家庭でのエピソード
  第2項 質問紙による評価
 第4節 考察

第6章 自閉スペクトラム症児に対する社会的スキル訓練・親訓練を
    含めたプログラムの効果検討
 第1節 問題と目的
 第2節 方法
  第1項 対象
  第2項 プログラム内容
  第3項 調査方法
  第4項 解析方法
  第5項 倫理的配慮
 第3節 結果
  第1項 ベースライン
  第2項 親評定尺度の変化
  第3項 教師評定尺度の変化
  第4項 効果サイズの算出
 第4節 考察

第7章 総合考察
 第1節 本研究の結果のまとめ
 第2節 本研究の限界と課題
  第1項 エビデンスレベルの高い治療デザインの必要性
  第2項 ASD児・者における社会的スキルのナチュラルヒストリー
  第3項 日本人の文化に特化したプログラム
  第4項 感情問題への対応
 第3節 結語

引用文献
あとがき
SSTの実施方法に関する資料
著者岡島純子 著
発行年月日2019年07月31日
頁数118頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2288-2