博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

産業教育学

産業界と教育界の架け橋

定価: 2,750 (本体 2,500 円+税)

日本の産業と教育の混迷を打破するための必読書。
著者は膨大な資料に基づく緻密な教育史の研究者。長年の研究の結果として産業界と教育界との協力の革新に必要な新しい学問領域である「産業教育学」を確立した。本書はその宣言書。

【著者略歴】
三好信浩(みよし のぶひろ)

1932年 大分県日田市に生まれる
1961年 広島大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学
     (66年教育学博士)
茨城大学助教授、大阪市立大学助教授、広島大学教授、比治山大学学長などを経て
現在 広島大学および比治山大学名誉教授
目次を表示します。
まえがき
第一章 学としての産業教育
 1 産業の世界
 2 教育の世界
 3 産業教育の世界
 4 関係する学会
 5 本書の視座
第二章 伝統社会の産業観
 1 恒業恒心論
 2 自修自営論
 3 広益国産論
 4 開物成務論
第三章 近代社会の産業観
 1 国家富強論
 2 産業開化論
 3 軍学連携論
 4 産学連携論
第四章 戦前期の産業教育政策論
 1 国家の産業教育振興論
 2 地域の産業教育振興論
 3 実業教育の思想
 4 実業学校生成論
第五章 戦後期の産業教育政策論
 1 アメリカの占領教育政策
 2 産業教育振興法
 3 科学技術振興論
 4 産業教育拡充論
第六章 工業教育論の形成
 1 ダイアーのエンジニア教育論
 2 ワグネルの工芸教育論
 3 手島精一の工業教育論
 4 特色ある工業教育家
第七章 農業教育論の形成
 1 横井時敬の農業教育論
 2 佐藤昌介の農工教育論
 3 特色ある農業教育家
第八章 商業教育論の形成
 1 矢野二郎の商業教育論
 2 水島鉄也の高等商業教育論
 3 特色ある商業教育家
第九章 学校外産業教育論
 1 年季徒弟論
 2 企業内教育論
 3 公共職業訓練論
 4 学校外教育と学校教育の関係論
第一〇章 産業系人間育成論
 1 産業人の知性と技術
 2 産業人の精神と行動
 3 産業人の倫理と品性
 4 よき仕事人の条件
 5 産業系学校の改革課題

あとがき
参考文献
人名索引
著者三好信浩 著
発行年月日2020年06月30日
頁数182頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2333-9