博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

学校心理学ケースレポートハンドブック

子どもの援助に関わる教師・スクールカウンセラーのために

定価: 1,650 (本体 1,500 円+税)

 本書は、学校心理士として、また公認心理師、臨床心理士、ガイダンスカウンセラーとして、心理教育的援助サービスに関わるケースレポートを、どのような情報について、どのように書けばよいか、それを分かりやすくということに重点をおいて制作した。そのため本書では、まず第1章、第2章、第3章でケースレポートの意義や構成等、基礎的な事項をふまえた上で、第4章でケースレポートの例を掲載することにした。第4章で取り上げたものは、「学校心理士申請の手引き」に示されているケースレポートのテーマの領域に概ね対応しており、その領域別にケースレポートを紹介した。次に第5章では、学習支援に関するケースレポートにコメントを付しながら、ケースレポート執筆における留意点を解説した。
 本書が、これから学校心理士資格の取得を目指す人にとって、学校心理士
の第一歩を踏み出すための道標となることを執筆者一同願っている。そして、学校心理士資格を有する人にとっても、本書が心理教育的援助サービスの知識、技能をさらなる高みへと導くための一助となることを念じている。

学校心理士認定運営機構編集
《編集委員会》
岡 直樹  学校心理士認定委員長
大野精一  准学校心理士認定委員長
山谷敬三郎 学校心理士SV 認定委員長
瀧野揚三  学校心理士認定副委員長
山口豊一  学校心理士認定運営機構事務局長
石隈利紀  学校心理士認定運営機構理事長
橋本創一  准学校心理士認定副委員長/*本書編集幹事

《著者》
家近早苗 1章1、1章3、1章4
石川満佐育 1章2(3)
氏家靖浩 1章2(5)
大野精一 3章1、5章2
岡 直樹 5章1
小澤郁美 5章1
柏原志保 5章1
梶井芳明 2章2
川島範章 1章2(1)
久木山健一 4章2
熊谷 亮 4章8
小泉令三 1章1、1章3、1章4、4章7
塩見邦雄 1章2(1)
霜田浩信 4章8
杉浦采夏 4章3
瀧野揚三 5章3
田邊昭雄 4章4
橋本創一 4章3、文献
長谷部比呂美 3章1、5章2
東原文子 1章2(2)
松永千景 4章7
三浦公裕 4章1
三川俊樹 2章3、4章6
村中智彦 4章5
森田愛子 3章2
山口豊一 3章3
山谷敬三郎 2章1
芳川玲子 1章2(4)
※あいうえお順
目次を表示します。
第1章 学校心理学にもとづくケースレポートの書き方
 1.ケースレポートの定義と意義
 2.様々な教育フィールドにおける支援とケースレポート
 3.ケースレポートの構成と書式
 4.ケースレポートの各項について
第2章 スーパービジョンと協働・コンサルテーション
 1.スーパービジョンについて
 2.校(園)内連携とケースカンファレンス
 3.コンサルテーションについて
第3章 倫理について
 1.教育実践と心理教育的援助サービスの研究と倫理
 2.学校心理学と倫理綱領
 3.学校心理士や公認心理師における倫理について
第4章 ケースレポートの実際
 1.個人やグループに対して教師が行った指導・援助(不登校など)
 2.個人やグループに対してスクールカウンセラーが行った指導・援助(友人関係)
 3.個人やグループに対して保育者が行った援助(気になる幼児)
 4.通常学級等における学習や進路に関する指導・援助(キャリア支援)
5.障害のある子どもに関するアセスメント・指導計画の作成や指導・援助 90
 6.コンサルテーション(援助の体制つくり、教師・保育者・保護者への支援など)
 7.学級経営・学校全体のマネジメントと組織づくり
 8.個人に対する療育やリハビリテーション、メンタルヘルスなどの支援
第5章 ケースレポートの書き方と評価
 1.ケースレポートを書く際のポイント
 2.実践者の振り返りと省察のあり方
 3.ケースレポートの評価
引用文献
参考文献
執筆者一覧
著者学校心理士認定運営機構 編
発行年月日2021年01月15日
頁数168
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2362-9

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