ゼミナールにおける汎用的技能の習得
探究に基づく共同体的な学習環境の価値
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まえがき
序章 本書の視座
0.1. 研究における問題関心
0.2. 本書の構成
0.3. 主な用語と概念
1章 背景-大学教育におけるゼミナールの価値-
1.0. 1章の概要
1.1. 大学教育に求められる学習成果
1.1.1. 変遷する大学についての理解
1.1.2.「学士卒としての素養」をめぐる議論
1.1.3.「基礎的で転用可能な技能」に対する多様な認識
1.2. 大学での学習をとりまく変容
1.2.1. 日本での汎用的技能の広がり
1.2.2. 汎用的技能の育成に対する考え方
1.2.3. アクティブラーニングへの傾倒
1.3. 大学教育を席巻するアクティブラーニング
1.3.1. アクティブラーニングの本質
1.3.2. ゼミナールからみたアクティブラーニング
1.3.3. 教員に課された役割と課題
2章 問題と目的-ゼミナールを複眼的に捉える意義-
2.0. 2章の概要
2.1. ゼミナールの歴史
2.1.1. ドイツを起源とするゼミナールの普遍性
2.1.2. ゼミナールの変質と日本への導入
2.1.3. 日本でのゼミナールの展開
2.2. ゼミナールの価値
2.2.1. 今日のゼミナールの定義
2.2.2. ゼミナールでの学びの様相
2.2.3. 基礎的で転用可能な技能の習得
2.3. ゼミナールを研究する視座
2.3.1. 先行研究の類型化
2.3.2. 先行研究が抱える課題
2.3.3. ゼミナールを俯瞰的に実証するための視点
3章 研究1 -学生によるゼミナールでの学習経験の評価-
3.0. 3章の概要
3.1. 研究1の背景
3.2. 研究1の視座
3.3. 研究1の方法
3.3.1. 調査の対象
3.3.2. 調査の手順
3.3.3. 調査票の構成
3.3.4. 分析の方法
3.4. 研究1の結果
3.4.1. 回答者の内訳
3.4.2. 変数の構成
3.4.3. 相関関係の検討
3.4.3.1. 級内相関係数の検定
3.4.3.2. マルチレベル相関分析
3.5. 研究1の考察
3.5.1. 変数の解釈
3.5.2. 相関関係の解釈
3.5.3. 今後の課題と展望
4章 研究2 -教員によるゼミナールの授業過程の評価-
4.0. 4章の概要
4.1. 研究2の背景
4.2. 研究2の視座
4.2.1. 大学授業の設計論
4.2.2. 仮説モデル
4.3. 研究2の方法
4.3.1. 調査の対象
4.3.2. 調査の手順
4.3.3. 調査票の構成
4.3.4. 分析の方法
4.4. 研究2の結果
4.4.1. 回答者の内訳
4.4.2. 変数の構成
4.4.2.1. ゼミナールの授業構成に関する因子分析
4.4.2.2. 学習意欲と汎用的技能の成長実感に関する因子分析
4.4.3. パスモデルの検討
4.4.3.1. 級内相関係数の検定とマルチレベル相関分析
4.4.3.2. マルチレベル共分散構造分析によるパスモデルの検討
4.5. 研究2の考察
4.5.1. 変数の解釈
4.5.2. パスモデルの解釈
4.5.3. 今後の課題と展望
5章 結論-転用可能な技能の成長を支えるゼミナールのあり方-
5.0. 5章の概要
5.1. 大学教育研究における位置づけ
5.2. ゼミナールを実証的に研究する意義
5.3. 研究1・研究2から導出された知見のまとめ
5.3.1. 教員-学生間の密なかかわり
5.3.2. 主体性を引き出す学習活動
5.3.3. 多様性を認めるまなざし
5.4. ゼミナールを実践する教員への提言
5.5. 今後の課題と展望
あとがき
引用文献
付録