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発問フレームワークに依拠した理科授業の開発

定価: 8,250 (本体 7,500 円+税)

発散的発問から収束的発問を行う構造で自然現象を説明する理科独自の発問フレームワークを構築。実践可能な授業を示し有用性を実証。

【著者略歴】
山岡武邦(やまおかたけくに)

愛媛大学理学部物理学科卒業。筑波大学大学院修士課程教育研究科教科教育専攻修了。兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科(博士課程)自然系教育連合講座修了。博士(学校教育学)(兵庫教育大学大学院)。公立高等学校教諭を経て、2019年より現職。現在、東海学園大学教育学部教育学科准教授。
目次を表示します。
序章 問題の所在及び研究の目的,方法
 第1節 問題の所在
 第2節 先行研究の省察
  第1項 日本における先行研究
   第1 発問研究の目的
   第2 発問研究の課題
   第3 発問に関する先行研究
   第4 理科教育における発問に関する先行研究
   (1)科学教育制度以前(明治4年以前)
   (2)理科教育制度(明治5~明治18年)
   (3)理科教育制度以降(明治19年以降)
  第2項 諸外国における先行研究
 第3節 研究の目的及び方法
  第1項 研究の目的
  第2項 研究の方法
 第4節 本論文の構成
 註及び引用・参考文献

第1章 QUILTを中心とした理科固有の発問フレームワークの観点導出
 第1節 本章の目的及び研究の手順
 第2節 QUILTフレームワークに関する理論研究
  第1項 QUILTフレームワークの背景
  第2項 QUILTフレームワークの特徴
  第3項 QUILTフレームワークに見られる教授方略
   第1 Wait time(非言語的刺激)
   第2 Think-Pair-Share
   第3 その他の教授方略
   (1)フォローアップ発問(言語的刺激)
   (2)KQS(know,Question,Strategy)×3
 第3節 QUILTフレームワークに基づいた理科授業の開発のための観点
  第1項 発問分類法
   第1 科学教科書中に見られる問いの歴史的変遷
   (1)問いの歴史的変遷
   (2)Questionカードの具体例
   第2 実際の理科授業中に見られる教師の発問
   第3 理科における発問分類法の開発
   (1)高校入試理科問題における問いの分類
   (2)中学校理科教科書における問いの分類
   (3)高校入試理科問題と中学校理科教科書との比較
   (4)中学校理科授業における問いの分類
   (5)理科における発問分類法
  第2項 教師の対応発問
   第1 教師が実際に行った対応発問
   (1)発問プロトコル中に見られた教師の対応の類型化
   (2)典型的な誤答場面における教師の対応発問
   第2 生徒が期待する教師の対応発問
   (1)質問紙調査の作成
   (2)生徒が期待する教師の対応発問
   第3 教師の対応発問に関する一考察
  第3項 実践的理科授業モデル
   第1 理科教育関係者へのインタビュー調査
   第2 実践的理科授業モデルの開発
 第4節 本章のまとめ
 註及び引用・参考文献

第2章 理科固有の発問フレームワークに基づいた理科授業の開発
 第1節 本章の目的及び研究の手順
 第2節 QUILTフレームワークに基づく理科固有の発問フレームワークの開発
  第1項 認知的葛藤と社会的構成主義とを関連付ける意義
  第2項 認知的葛藤を用いた教授方略‟Puzzling picture”
  第3項 開発した理科固有の発問フレームワーク
 第3節 理科固有の発問フレームワークに基づいた理科授業の開発
  第1項 中学校第1学年理科「状態変化」の単元開発
   第1 発問フレームワークに依拠した理科授業の開発
   (1)Stage1「発問の準備」
   (2)Stage2「発問の提供」
     ① 実験①「フラスコの中の風船」の実験内容
     ② 実験②「消えた泡の行方」の実験内容
   (3)Stage3「返答への刺激」
     ① ‟Wait time”の活用方法
     ② ‟Puzzlimg picture”で使用する不可解な写真
     ③ ‟Think-Pair-Share”で使用するワークシート
   (4)Stage4「返答への処理」
   (5)Stage5「発問の思案」
   第2 両群(実験群及び統制群)を体験できる授業デザイン
 第4節 本章のまとめ
 註及び引用・参考文献

第3章 理科固有の発問フレームワークに基づいた理科授業の効果
 第1節 本章の目的及び研究の手順
 第2節 実践・調査の手続き
  第1項 調査対象及び時期
  第2項 調査の方法
   第1 事前調査:両群の等質性に関する調査
   第2 調査課題の作成
   第3 ワークシートの作成は授業記録の実施
 第3節 調査結果及び分析
  第1項 事前調査:両群の等質性の検討
   第1 第1学年理科の2学期末考査の平均点の比較
   第2 状態変化に関連した考え方の実態調査の比較
   第3 両群の等質性
  第2項 質問紙調査の回答分析
   第1 ‟Wait time”について
   (1)‟Wait time”に関する回答分析
   (2)‟Wait time”に関する回答結果の理由
   第2 ‟Think-Pair-Share”について
   (1)‟Think-Pair-Share”に関する回答分析
   (2)‟Think-Pair-Share”に関する回答結果の理由
  第3項 ワークシートの記述内容に関する分析
   第1 ワークシートの記述欄の分析
   (1)実験①「フラスコの中の風船」の分析
   (2)実験②「消えた泡の行方」の分析
   第2 ワークシートの感想欄の分析
   (1)実験①「フラスコの中の風船」の分析
   (2)実験②「消えた泡の行方」の分析
  第4項 発問フレームワークによる科学的概念の定着
   第1 事後調査及び遅延調査の結果
   (1)実験①「フラスコの中の風船」の分析
   (2)実験②「消えた泡の行方」の分析
   第2 概念地図
   (1)概念地図の作り方
   (2)実際に描かれた概念地図
   (3)概念地図のまとめ
  第5項 質的調査
   第1 実験①における発話プロトコル分析
   (1)テキストマイニングを用いた分析方法
   (2)‟Puzzlimg picture”の分析
   (3)‟Think-Pair-Share”の分析
   第2 実験②における発話プロトコル分析
   (1)発散的発問から収束的発問の効果に関する検証
   (2)‟Puzzlimg picture”の分析
 第4節 本章のまとめ
 註及び引用・参考文献

第4章 他学年・他分野での発展可能性
 第1節 本章の目的及び研究の手順
 第2節 実践・調査の手続き
 第3節 高校物理分野における認知的葛藤を生起させるための発問フレームワークの開発及び実践
  第1項 教員研修を通じた理科授業「滝をのぼる水滴」の授業開発
  第2項 科学の祭典での予備実践
 註及び引用・参考文献

第5章 メタ認知的支援に基づく発問フレームワーク
 第1節 研究の背景
 第2節 実践・調査の手続き
  第1項 研究の目的
  第2項 研究の方法
   第1 調査対象及び時期
   第2 授業構成及び手続き
   第3 授業中に使用するワークシートについて
   第4 質的分析
  第3項 結果と考察
   第1 等質性の検討
   第2 調査課題の分析について
   (1)調査課題1について
   (2)調査課題2について
   (3)調査課題3について
   (4)調査課題4について
   第3 平成30年度試行調査について
   第4 授業中の生徒の発話について
   (1)教師の発問1における‟TPS”のPair
   (2)実験で2台の台車が衝突した直後
   (3)クラスAにおける新たな疑問の生成場面
   (4)教師の発問2について
   (5)‟TPS”ワークシートの記述内容について
     ① 発問1における‟TPS”ワークシート
     ② クラスAにおける疑問の生成場面
     ③ 発問2における‟TPS”ワークシート
  第4項 全体的考察
 第3節 本実践で用いた教授方略
 註及び引用・参考文献

第6章 新たに生じた疑問を支援するための教授方略
 第1節 研究の背景
 第2節 実践・調査の手続き
  第1項 研究の目的
  第2項 研究の方法
   第1 調査対象及び時期
   第2 科学の祭典及び実践形態「ワークショップ」
   第3 永久ゴマの製作
   第4 アンケート調査用紙の作成及び実施
   第5 テキストマイニングによるアンケート分析
  第3項 結果と考察
   第1 自作教材「永久ゴマ」
   第2 アンケート調査用紙の作成
   第3 アンケートの分析結果
   第4 テキストマイニングの分析結果
  第4項 全体的考察
 第3節 本実践で用いた教授方略
 註及び引用・参考文献

終章 研究のまとめ及び今後の課題
 第1節 研究のまとめ
  第1項 発問に関する先行研究
  第2項 理科授業の開発のための観点導出(研究1の成果)
  第3項 理科授業の開発(研究2の成果)
  第4項 発問フレームワークの理科授業実践(研究3の成果)
  第5項 発問フレームワークの発展可能性(研究4の成果)
 第2節 今後の課題
 註及び引用・参考文献

附記
謝辞
巻末資料
 資料Ⅰ 実際の理科授業中に見られる教師の発問
 資料Ⅱ 発問分類法を国際会議で発表した際の資料(一部)
 資料Ⅲ(1)授業①『フラスコの中の風船(水蒸気の体積変化)』に関する細案
 資料Ⅲ(2)授業②『消えた泡の行方(水の減圧沸騰)』に関する細案
 資料Ⅳ 実際に使用した事前調査及び事後調査
 資料Ⅴ 実際に使用したワークシート
 資料Ⅵ 『実験①』を国際会議で発表した際の資料(一部) 
著者山岡武邦 著
発行年月日2021年09月30日
頁数292頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2397-1