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対人志向的ピア・サポートの訓練効果に関する実践研究

定価: 7,700 (本体 7,000 円+税)

いじめの予防法として知られる対人志向的ピア・サポートの最新の研究動向を示し,その訓練の効果を実践的に明らかにした,教育相談への示唆に富む好著。

【著者略歴】
松下 健(まつした たけし)

神奈川県出身
2021年 立命館大学大学院人間科学研究科人間科学専攻博士課程後期課程修了
2021年 博士(人間科学 立命館大学)
現 在 北陸学院大学人間総合学部社会学科 准教授
公認心理師 臨床心理士 精神保健福祉士

主な論文や著書
「対人志向的ピア・サポート実践は参加する青年にどのような変化をもたらすか:居場所感尺度を指標とした検討」(ピア・サポート研究16巻 2020年),「学校臨床におけるクライアントに対する否定的印象低減の試み:SD法を用いたイメージ測定による評価」(ブリーフセラピーネットワーカー20巻 2019年),「高校生に対するピア・サポートトレーニング:共感性を指標とした検討」(ピア・サポート研究14巻 2017年),『大学でのピア・サポート入門:始める・進める・深める』(日本ピア・サポート学会(企画)ほんの森出版 2020年)
目次を表示します。
はじめに

第1章 ピア・サポート研究と科学研究のエビデンス
 第1節 教育領域におけるピア・サポート研究の概要とその課題
 第2節 エビデンスの系譜と3側面
 第3節 エビデンスを「創る」
  第1項 エビデンスの階層
  第2項 エビデンスを「創る」研究デザイン
  第3項 構成概念測定における妥当性
 第4節 エビデンスを「伝える」
  第1項 一般的に論文で記載することが提唱されている事項
  第2項 エビデンスの系譜において提唱されたガイドライン
 第5節 第1章要約

第2章 国内の研究動向
 第1節 文献収集
  第1項 文献検索
  第2項 文献分類
 第2節 葛藤解決(Conflict resolution)
  第1項 大学における実践従事効果の研究
  第2項 葛藤解決の研究動向
 第3節 対立解消(Conflict resolution)
  第1項 小学校における実践従事効果の研究
  第2項 対立解消の研究動向
 第4節 ピア・カウンセリング(Peer counselling)
  第1項 大学における実践従事効果の研究 
  第2項 高等学校における支援効果の研究
  第3項 ピア・カウンセリングの研究動向
 第5節 ピア・サポート(Peer support) 
  第1項 大学における実践従事効果の研究
  第2項 大学における支援効果の研究
  第3項 高等学校における実践従事効果の研究
  第4項 高等学校における支援効果の研究
  第5項 中学校における実践従事効果の研究
  第6項 中学校における支援効果の研究
  第7項 小学校における実践従事効果の研究
  第8項 その他の学校における実践従事効果の研究
  第9項 ピア・サポートの研究動向
 第6節 国内における対人志向的ピア・サポート研究の課題
 第7節 第2章要約

第3章 海外の研究動向
 第1節 文献収集
  第1項 文献検索
  第2項 文献分類
 第2節 Peer mediation
  第1項 中学校における実践従事効果の研究
  第2項 中学校における支援効果の研究
  第3項 小学校における実践従事効果の研究
  第4項 小学校における支援効果の研究
  第5項 その他の学校における支援効果の研究
  第6項 Peer mediationの研究動向
 第3節 Conflict resolution
  第1項 大学における実践従事効果の研究
  第2項 高等学校における実践従事効果の研究
  第3項 中学校における実践従事効果の研究
  第4項 小学校における実践従事効果の研究
  第5項 Conflict resolutionの研究動向
 第4節 Peer counselling
  第1項 大学における実践従事効果の研究
  第2項 中学校における実践従事効果の研究
  第3項 中学校における支援効果の研究
  第4項 Peer counsellingの研究動向
 第5節 Peer support
  第1項 大学における実践従事効果の研究
  第2項 大学における支援効果の研究
  第3項 高等学校における支援効果の研究
  第4項 中学校における実践従事効果の研究
  第5項 その他の学校における支援効果の研究
  第6項 Peer supportの研究動向
 第6節 Befriending
  第1項 中学校における支援効果の研究
  第2項 小学校における実践従事効果の研究
  第3項 Befriendingの研究動向
 第7節 海外の対人志向的ピア・サポートの課題
  第1項 海外における対人志向的ピア・サポート研究の課題
  第2項 国内外のレビューから導き出される研究課題
 第8節 第3章要約

第4章 ピア・サポート訓練が共同体感覚に及ぼす効果
 第1節 問題と目的
  第1項 アドラーの個人心理学
  第2項 個人心理学における共同体感覚
  第3項 目的
 第2節 方法
  第1項 研究協力者
  第2項 研究デザイン
  第3項 測定指標
  第4項 訓練内容
 第3節 結果
 第4節 考察
  第1項 ピア・サポート訓練が共同体感覚に及ぼす効果
  第2項 本研究の意義と課題
 第5節 第4章要約

第5章 ピア・サポート訓練がレジリエンスに及ぼす効果
 第1節 問題と目的
  第1項 レジリエンスとその発達
  第2項 対人志向的ピア・サポートの研究動向
  第3項 目的
 第2節 方法
  第1項 研究協力者
  第2項 研究デザイン
  第3項 測定指標
  第4項 訓練内容
  第5項 統計解析
 第3節 結果
 第4節 考察
  第1項 ピア・サポート訓練がレジリエンスに及ぼす効果
  第2項 本研究の意義と課題
 第5節 第5章要約

第6章 ピア・サポート訓練が共感性に及ぼす効果
 第1節 問題と目的
  第1項 共感性とその発達
  第2項 対人志向的ピア・サポートと共感性の接点
  第3項 目的
 第2節 方法
  第1項 研究協力者
  第2項 訓練内容と研究デザイン
  第3項 測定指標と統計解析
  第4項 倫理的配慮
 第3節 結果
 第4節 考察
  第1項 ピア・サポート訓練が共感性に及ぼす効果
  第2項 本研究の意義と課題
 第5節 第6章要約

第7章 総合考察
 第1節 第1章から第6章の概括
 第2節 対人志向的ピア・サポートにおける研究と実践への示唆
 第3節 研究の限界と展望
  第1項 研究の限界
  第2項 今後の展望
 第4節 第7章要約

引用文献
おわりに
謝辞
著者松下健 著
発行年月日2021年11月01日
頁数258頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2402-2