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保育者は子どもとどのようにわかり合おうとするのか

定価: 7,150 (本体 6,500 円+税)

保育者の子ども理解を「わかり合おうとする能動性を有した絶え間ないプロセス」として意味づけ、熟達化に伴う変容過程を複線径路等至性アプローチで解明した。
目次を表示します。


序章 研究の背景と本研究の目的
 第1節 研究の背景と課題の所在
 第2節 本研究の目的
 第3節 本研究の意義
 第4節 本研究の全体構想

第1章 子ども理解研究に関する概念整理と本研究の視座
 第1節 子ども理解の定義
 第2節 子ども理解の視点・方法の整理
  第1項 子ども理解の視点
  第2項 子ども理解の方法
 第3節 保育者の熟達化と子ども理解の関連
 第4節 本研究における視座と関係構築に着目する意義
  第1項 本研究で保育者と子どもの関係性に着目する意義
  第2項 本研究で依拠する理論的枠組み
  第3項 本研究の視座
  第4項 保育者と子どもの関係性に関する研究知見

第2章 研究方法
 第1節 本研究の方法
 第2節 複線径路等至性アプローチ(TEA)
 第3節 発生の三層モデル(TLMG)
 第4節 子どもとわかり合おうとする関係構築プロセス(Parallel-TEM)
 第5節 本研究における調査協力者
 第6節 倫理的配慮

第3章子どもとわかり合おうとする際の判断根拠と保育者の熟達化との関連性
 第1節 本章の目的
 第2節 研究方法
 第3節 子どもとわかり合えたか否かを判断する根拠の共通性と相違性
  第1項 子どもとわかり合えたと感じた判断根拠
  第2項 子どもとわかり合えないと感じた判断根拠
 第4節 保育者の熟達化に伴う判断根拠の差異
  第1項 子どもとわかり合えたと感じた判断根拠と保育者の熟達化に伴う差異
  第2項 子どもとわかり合えないと感じた判断根拠と保育者の熟達化に伴う差異
 第5節 小括

第4章 初任保育者における子ども理解のゆきづまりの構造
 第1節 本章の目的
 第2節 研究方法
 第3節 初任保育者における子ども理解のゆきづまりの構造
  第1項 初めて認知したネガティブな見とりに基づくゆきづまり
  第2項 従来とは異なるネガティブな見とりに基づくゆきづまり
  第3項 従来とは異なるポジティブな見とりに基づくゆきづまり
  第4項 初任保育者の子ども理解のゆきづまりの特徴
 第4節 子ども理解のゆきづまりをどのように乗り越えてわかり合おうとしたのか
  第1項 ゆきづまりの克服に至るプロセスとは
  第2項 子どもとわかり合おうとするための重要な要因
 第5節 小括

第5章 初任保育者が子どもとわかり合おうとする関係構築プロセス
 第1節 本章の目的
 第2節 研究方法
 第3節 初任保育者の1年間の関係構築プロセス
  第1項 第Ⅰ期:暗中模索期(4-5月)
  第2項 第Ⅱ期:非確信関係期(6-8月)
  第3項 第Ⅲ期:信頼微実感期(9-12月)
  第4項 第Ⅳ期:相互的理解期(1-3月)
 第4節 初任保育者の関係構築プロセスにおける特徴
  第1項 子どもの姿に対する初任保育者の受け止め方の差異
  第2項 初任保育者が直面する2種類の自信のなさ
  第3項 初任保育者を取り巻く人的環境の変化がもたらす影響
 第5節 小括

第6章 若手保育者が子どもとわかり合おうとする関係構築プロセス
 第1節 本章の目的
 第2節 研究方法
 第3節 若手保育者の1年間の関係構築プロセス
  第1項 第Ⅰ期:手探り期(4-7月)
  第2項 第Ⅱ期:疎遠期(8月)
  第3項 第Ⅲ期:回復期(9月)
  第4項 第Ⅳ期:感情共有期(10-12月)
  第5項 第Ⅴ期:相互的理解期(1-3月)
 第4節 若手保育者の関係構築プロセスにおける特徴
  第1項 子どもへのわからなさに由来する尊重志向性
  第2項 受信的関わりや感情共有が関係構築を促進する可能性
  第3項 関係疎遠状態における省察の重要性
  第4項 関係促進の根拠となる非可視的情報への着目
 第5節 小括

第7章 中堅保育者が子どもとわかり合おうとする関係構築プロセス
 第1節 本章の目的
 第2節 研究方法
 第3節 中堅保育者の1年間の関係構築プロセス
  第1項 第Ⅰ期:手探り期(4-6月)
  第2項 第Ⅱ期:迷走期(7月)
  第3項 第Ⅲ期:見直し期(8月)
  第4項 第Ⅳ期:混乱期(9-11月)
  第5項 第Ⅴ期:相互信頼期(12-3月)
 第4節 中堅保育者の関係構築プロセスにおける特徴
  第1項 子どもとわかり合おうとする際の本児視点と俯瞰的視点
  第2項 年度途中の担当者変更が保育者と子どもの関係性にもたらす葛藤の共鳴
  第3項 新たな関係構築を目指す際の価値変容の可能性と限界
  第4項 両者の関係構築の在り様と互いにわかり合おうとする実践コミュニティ
 第5節 小括

第8章 保育者の熟達化に応じた関係構築プロセスの差異
 第1節 本章の目的
 第2節 研究方法
 第3節 関係促進場面及び確信生起場面における内化・外化プロセスと判断根拠
  第1項 関係促進場面における価値変容と判断根拠
  第2項 確信生起場面における価値変容と判断根拠
 第4節 保育者の熟達化に伴う"わかり合い"の差異
  第1項 保育者の熟達化に応じた"わかり合い"を捉える視座の差異
  第2項 他者比較から相互共有視点・本児視点へ焦点移行する判断根拠の変化
  第3項 "わかり合い"に影響を及ぼす背景要因
 第5節 小括

終章 総合考察
 第1節 前章までの要約
 第2節 わかり合おうとする関係構築プロセスからみる新たな子ども理解の示唆
  第1項 わかり合おうとする際の基盤となる実践コミュニティ(Ground 0)
  第2項 望遠鏡的理解 (Phase 1)
  第3項 直視応答的理解 (Phase 2)
  第4項 俯瞰協働的理解(Phase 3)
  第5項 保育文脈から影響を受けやすい子ども理解の可逆性
 第3節 わかり合おうとする志向性を酒養するための保育者研修への提言
  第1項 わかり合おうとする実践コミュニティの熟成型研修 (Ground 0)
  第2項 望遠鏡的理解に基づく気づき拡充型研修 (Phase 1)
  第3項 直視応答的理解を深める感情共有型研修 (Phase 2)
  第4項 俯瞰協働的理解を深める関係性可視化研修 (Phase 3)
 第4節 本研究から得られた意義
 第5節 本研究の限界と課題

引用文献
付記
謝辞
あとがき
著者上村晶 著
発行年月日2022年01月07日
頁数254頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2414-5