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心理小説における情念と自我

ラ・ファイエット夫人研究

定価: 7,920 (本体 7,200 円+税)

フランス文学史に特徴的な輝きを発するラ・ファイエット(伯爵)夫人の作品構造の重大な契機が、多様な情念論とヴィルディウ夫人にあるとした本格的な作品分析研究。

【著者略歴】
萩原茂久(はぎわら しげひさ)
甲府市に生まれる。
1965年 東京外国語大学フランス語学科卒。
1971年 東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。フランス文学専攻。
現在、獨協医科大学教授、(兼任)一橋大学講師。
※略歴は刊行当時のものです※
目次を表示します。
第一部 『クレーヴの奥方』
 1 情念と自我(作品構造と情念分析論)
 2 「告白」の構造(コンフィダンスにおける〈自己愛〉)
 3 分析法研究Ⅰ(詠嘆と分析)
 4 分析法研究Ⅱ(相関構文の論理と心理)
第二部 他の小説
 5 『ザイード』(嫉妬における不安と羨望)
 6 『モンパンシエ公爵夫人』(プラトン主義とマゾヒズム)
 7 『タンド伯爵夫人』(その晩年的色彩)
第三部 その一 源泉としての情念分析論
 8 情念分析的「自我」に関する一考察
第三部 その二 源泉としてのヴィルディウ夫人
 9 『愛の混乱』(Roman d'analyse psychologique 概念の歴史的意義)
 10 『恋愛日日物語り』(Journal amoureux)と『クレーヴの奥方』
   付
 11 『アドルフ』(情念における自由)

参考文献
あとがき
著者萩原茂久 著
発行年月日1980年12月15日
頁数282頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0543-4