博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社｜(株）風間書房

日本語の限量表現の研究

量化と前提の諸相

目次を表示します。

第1章　序論
第2章　限定詞の多様性と否定のスコープ
　2.1　限定詞の特性と否定のスコープ
　2.2　分類の方法と結果
　2.3　多様性の概観
　　2.3.1　Bタイブの限定詞
　　　2.3.1.1　D.4:「かなり」「多少」
　　　2.3.1.2　D.3vs.D.4:「多く/たくさん」vs.「少し」
　　　2.3.1.3　まとめ
　　2.3.2　Aタイブの限定詞
　　　2.3.2.1　D.2b:「不定語+モ」
　　　2.3.2.2　D.1:全称限定詞
　　　2.3.2.3　D.2a:「ほとんど」
　　　2.3.2.4　まとめ
　　2.3.3　Cタイプの限定詞
　　　2.3.3.1　D.5:「不定語+カi」
　　　2.3.3.2　D.5:「不定語+カii」
　　　2.3.3.3　D.5:「不定語+カiii」
　　　2.3.3.4　まとめ
　2.4　まとめ
第3章　限定詞の論理的特性と否定のスコープ
　3.1　はじめに
　3.2　先行研究
　　3.2.1「必要な事態」
　　3.2.2「現場状況の把捉」と「論理計算の時間」
　　3.2.3　総括
　3.3　現象の全体像
　　3.3.1　概観
　　3.3.2　問題
　3.4　述語否定
　　3.4.1　強限定詞vs.弱限定詞
　　3.4.2　限定詞の特性と述語否定
　　3.4.3　まとめ
　3.5　命題否定と曖!乾性の条件
　　3.5.1　単文・命題否定
　　3.5.2　述語否定と命題否定の意味
　　3.5.3　限定詞の全称性と単文・命題否定の条件
　　3.5.4　限定(量化)領域の唯一性
　　3.5.5　限定詞の全称性と曖映性の条件
　　3.5.6　まとめ
　3.6　Specificity
　3.7　おわりに
第4章　限量命題と尺度性合意
　4.1限量命題と尺度
　　4.1.1　曖昧性を示す場合と示さない場合
　　4.1.2　尺度と資源領域
　　4.1.3　尺度性合意
　　4.1.4　尺度の反転
　　　4.1.4.1　述語否定の場合
　　　4.1.4.2　命題否定の場合
　4.2「不定語+カi」と好ましい事態を表す後件
　4.3　おわりに
第5章「不定語+カ」とspecificity
　5.1　はじめに
　5.2　述語の意味特性と主語
　5.3　総記性とspecificity
　5.4　まとめ
第6章　フォーカス構造と数量詞浮遊構文
　6.1　はじめに
　6.2　非能格―非対格、および、主語―目的語の非対称性
　6.3　フォーカス構造と数量詞浮遊構文の論理構造
　6.4　非能格自動詞構文
　6.5　資源領域と量化領域の限定
　6.6　他動詞構文
　6.7　おわりに
第7章　日本語の複数
　7.1　はじめに
　7.2　複数vs.質量
　7.3　内部複数と外部複数
　7.4　現象
　7.5　複数の諸相
　　7.5.1　類別詞句、計量句
　　7.5.2　区分の名称
　　7.5.3　集合名詞
　　7.5.4　まとめ
　　7・5.5　可算名詞構造・
　　　7・5.5.1　量化領域の規定可能性
　　　7.5.5.2　全称限定詞との類似
　　7.5.6　まとめ
　7.6　もう1つの可算名詞構造
　　7.6.1　現象
　　7.6.2　複合語の成立に関係している要因
　　　7.6.2.1　非単調性
　　　7.6.2.2　名詞と動名詞のhomomorphism
　　7.6.3　まとめ
　7.7　おわりに
第8章　結論
参照文献
あとがき
索引