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近世前期のてにをは書研究

定価: 19,800 (本体 18,000 円+税)

「手爾葉大概抄」「姉小路式」について諸本の系統・成立事情を考究、てにをは書を通して日本人の言語意識を探る。さらに、古辞書・仮名遣い書にも論及する労作。

【著者略歴】
根上剛士(ねがみ つよし)
静岡県沼津市出身
昭和9年9月10日生
東京教育大学大学院文学研究科
 日本文学専攻修士課程修了
東京都立高等学校教諭
埼玉大学教授(名誉教授)
東洋大学教授
※略歴は刊行当時のものです※
目次を表示します。
はじめに ―てには秘伝と連歌論
第一部 てにをは秘伝書研究
 第一章 手爾葉大概抄の成立時期
 第二章 手爾葉大概抄の研究 一
 第三章 手爾葉大概抄の研究 二
 第四章 手爾葉大概抄の研究 三
 第五章 手爾葉大概抄の研究 四
 第六章 連歌てにをは書と手爾葉大概抄
      ―星加宗一氏論文『連歌諸体秘伝抄』を中心として―
 第七章 姉小路式の研究 一
      ―『歌道秘事口伝之事』との関係―
 第八章 姉小路式の研究 二
      ―水府明徳会彰考館文庫蔵『手耳葉口伝』について―
 第九章 姉小路式の研究 三
      ―姉小路式の伝本について―
 第十章 姉小路式の研究 四
      ―『歌道秘蔵録』を中心として―
 第十一章 『八代集手爾葉』と『和歌手爾葉伝授』
 第十二章 『八代集てには』の疑いの「か」「や」「ぞ」の説について
第二部 てにをは書研究
 第一章 『古今集和歌助辞分類』と『百人一首歌のこころ』
 第二章 『古今集和歌助辞分類』と『和訓栞』
      ―『和訓栞』所引の資料として―
 第三章 『古今集和歌助辞分類』と漢語文典
      ―中国漢字字書の助辞研究への影響―
 第四章 村上織部と『天仁葉伝授』
 第五章 村上織部撰『★藻編』について
 第六章 『助辞和名考』について
 第七章 『あゆひ抄』の「言霊」について
 第八章 『あゆひ抄』の「だに家」の説について
 第九章 『あゆひ抄』の「しるしの『て』」について
第三部 古辞書・仮名遣い書の研究
 第一章 易林本節用集の「イ」「ヰ」、「ヲ」「オ」、「エ」「ヱ」部成立と「仮名文字遣」
 第二章 文明本節用集年時注記考証
 第三章 和漢通用集の所収語
 第四章 西来寺蔵『名目抄』について
 第五章 名目抄声点本考
 第六章 国立国会図書館蔵『定家仮名づかひ』について
      ―四つ仮名の発音注記―
あとがき
索引
著者根上剛士 著
発行年月日2004年03月31日
頁数616頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1429-0