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談話におけるメタ言語の役割

定価: 6,380 (本体 5,800 円+税)

意見を述べる場での談話採取を行い、日本語母語話者・学習者にとって、言及表現としてのメタ言語が理解されやすい談話展開に役立つことを実証研究によって示した。

【著者略歴】
西條美紀(さいじょう みき)
1995年 お茶の水女子大学大学院人文科学研究科日本言語文化専攻修了
    (修士・人文科学)
1998年 お茶の水女子大学大学院人間文化研究科比較文化学専攻修了
    (博士・人文科学)
1999年 早稲田大学日本語研究教育センター客員講師
2001年 東京工業大学留学生センター助教授
※略歴は刊行当時のものです※
目次を表示します。
第1章 序論
 1-1 問題究明の出発点
 1-2 メタ言語についての先行研究
 1-3 言語研究におけるメタ言語という観点の妥当性
 1-4 研究の目的
 1-5 談話におけるメタ言語の役割についての仮定
 1-6 談話におけるメタ言語の役割について解かれるべき3つの問題
 1-7 本研究で用いる研究方略
 1-8 本研究における用語の定義
第2章 メタ言語の機能
 2-1 メタ言語使用調査
 2-2 談話資料
 2-3 メタ言語の機能分類
 2-4 [研究1]:各討論場面におけるメタ言語使用についての量的分析
 2-5 [研究2]:メタ言語機能についての質的分析
 2-6 メタ言語についての機能分類分析の限界
第3章 聴解におけるメタ言語の有用性
 3-1 聴解の手がかりについての先行研究
 3-2 [研究3]:母語話者の聴解におけるメタ言語の有用性
 3-3 [研究4]:学習者の聴解におけるメタ言語の有用性
 3-4 本章で行ったふたつの研究についての結果と考察
第4章 接触場面におけるメタ言語的方略の有用性
 4-1 海外で日本語を学ぶ学習者の問題
 4-2 接触場面におけるコミュニケーション上の問題
 4-3 接触場面における発話理解に関わる方略
 4-4[研究5]:接触場面における学習者方略についての検討
 4-5[研究6]:メタ言語的方略の訓練効果
 4-6 結果と考察
第5章 弁証法的作文過程におけるメタ言語使用の有用性と教師による支援
 5-1 考えを深める作文過程とは
 5-2 作文過程についての心理学的研究
 5-3 弁証法的作文過程についての仮説
 5-4 [研究7]:学習者の作文推敲における教師のフィードバックと
メタ言語の役割 
 5-5 結果と考察
第6章 総合的考察
 6-1 本研究によって得られた知見の総括
 6-2 談話におけるメタ言語の役割
 6-3 メタ言語使用を発見的自律学習に繋げるための提言
 6-4 今後の課題 
引用文献
謝辞
著者西條美紀 著
発行年月日1999年11月30日
頁数142頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1174-9