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文字の情報理論序説

定価: 34,100 (本体 31,000 円+税)
漢字やカタカナから楔形文字やローマ字にいたる古今東西の文字を、元来「文字は情報伝達符号である」という新たな観点を導入して展開した画期的な書。

【著者略歴】
鹿島英一(かしま えいいち)
 1950年3月 岐阜県に生まれる。本籍 横浜市。
 東北大学大学院工学研究科及び大学院文学研究科修了。
 工学修士、文学博士。
 1982年8月よりエジプトにて2年間、カイロ大学文学部客員助教授を務める。
 その後、シンガポール理工学院(Singapore Polytechnic)勤務及び
 長崎大学助教授を経て、現在、長崎大学留学生センター教授
目次を表示します。
表・付表・図一覧
英文要旨
参考文献一覧表
序 文字言語
第1章 文字言語
 1.1 音声言語との差異
 1.2 文字言語の分類単位
 1.3 文字体系
第2章 文字
  2.1 文字の未来
  2.2 文字の現在
  2.3 文字の過去
第3章 書写技術―古今東西の諸例―
  3.1 古代メソポタミア
  3.2 古代エジプト
  3.3 東地中海周辺
  3.4 フェニキア諸文字の地域
  3.5 ギリシャ文字文化圏
  3.6 アラム系文字文化圏
  3.7 アラビア文字文化圏
3.8 インド文字文化圏
.1 インドの諸文字
.2 東南アジアの諸文字
.3 チベット文字圏
3.9 東アジア
.1 漢字文化圏
.2 東アジア南部高原
3.10 その他の文字
第Ⅰ部 諸文字の幾何学的特徴
第1章 文字集合の統計的指標
1.1 序論
.1 諸分類と相互関係
.2 複雑と曖昧―<不確定性の測定>
1.2 基準字形
.1 基準字形
.2 字形の異同
1.3 諸基準
.1 画数の測定法
.2 類似の認定
    A 中心的な類似基準
    B 補助的な類似基準
.3 文字の型
第2章 ラテン系文字の類似関係と型分類
2.1 序論
2.2 ラテン文字一覧表
Ⅰ 大文字表
Ⅱ 小文字表
   一覧表の補足説明
2.3 類似文字の認定
2.4 派生文字の型
     派生文字型一覧表
第3章 諸文字の幾何学的特徴 
3.1 序論
3.2 字形の型分類と判別法
3.3 諸字形の型の判別
     文字型一覧表
     補
3.4 結論
付表Ⅰ 文字集合別の型分類表
付表Ⅱ 派生文字一覧表
第Ⅱ部 文字の統計学的処理
第1章 文字集合の構造
1.1 序論
1.2 問題点の所在
.1 文字単位
.2 文字と符号
1.3 文字言語の古今
1.4 文字集合の内部構造
.1 句読点
.2 符号
     文法標識を示す符号
      アクセント符号と分ち書き
      分音符号と弁別符号
    .3 表意文字と基本文字
1.5 文字単位
第2章 外来語用文字
  2.1 序論
  2.2 外来語
  2.3 外来語用文字と基本文字の数
  2.4 外来語専用文字の構成法
  2.5 例<ラテン系小文字一覧表>
     外来語専用文字一覧表
  2.6 ラテン系文字の外来語専用文字の構成法
第3章 ラテン系文字諸言語の文字集合とその指標別統計
  3.1 序論
  3.2 ラテン系文字の言語
  3.3 集合要素の確定
  3.4 アクセント符号の諸相
  3.5 言語別文字集合
    .1 対象としない言語
    .2 ラテン系大文字
      A 中国
      B 他地域
      C 欧州
   .3 ラテン系小文字
      A 中国
B 他地域
C 欧州
第4章 結論
  4.1 序論
  4.2 ラテン系文字の性質
     (1)基本文字数
        Ⅰ 大文字   Ⅱ 小文字
(2)平均画数
        Ⅰ 大文字   Ⅱ 小文字
(3)平均類似文字数
        Ⅰ 大文字   Ⅱ 小文字
(4)対称型平均文字数
        Ⅰ 大文字   Ⅱ 小文字
(5)型別平均文字数
        Ⅰ 大文字   Ⅱ 小文字
  4.3 指標間の相関関係
        Ⅰ 大文字   Ⅱ 小文字
  4.4 その他
  4.5 結語
第Ⅲ部 漢字の集合論
第1章 漢字圏の文字の構造
  1.1 序論
  1.2 漢字の構成法と文字単位
  1.3 合字と部首
1.4 異体字
1.5 広域漢字圏の文字
第2章 漢字集合論の試み―日本文、常用漢字の場合を中心に―
  2.1 序論
  2.2 漢字の集合
  2.3 常用漢字の文字単位
   .1 はじめに
    .2「部首」の単位数
   .3 文字単位数一覧表
  2.4 結語
第3章 現代漢語の漢字集合論―簡体字の場合―
  3.1 序論
  3.2 漢字の集合論
  3.3 漢語普通語文の文字単位
    .1簡体字の特徴
    .2 簡体字の「単位数」に関する凡例
  3.4 文字単位数一覧表
  3.5 結語
第Ⅳ部 諸表・データ編
注意
第1章 言語別文字表(説明付)
  1.1 大文字〈26字〉
  1.2 小文字〈26字〉 
  1.3 中国〈大文字〉 
1.4 他地域〈大文字〉
1.5 欧州〈大文字〉
1.6 中国〈小文字〉
1.7 他地域〈小文字〉
1.8 欧州〈小文字〉 
第2章 言語別統計値
  2.1 中国〈大文字〉
  2.2 他地域〈大文字〉
  2.3 欧州〈大文字〉 
  2.4 中国〈小文字〉
  2.5 他地域〈小文字〉
  2.6 欧州〈小文字〉 
第3章 字形一覧表
  3.1 字形一覧表(含:弁別符号)
  3.2 アクセント用文字一覧表(含:分音用文字)
  3.3 ラテン系諸語文基本文字一覧表
      Ⅰ 大文字
      Ⅱ 小文字
第4章 その他
  4.1 チェロキー・ロシア・ギリシャ文字表
  4.2 語彙の基本的分類表の補足
  4.3 国際標準視力表
索引
あとがき
著者鹿島英一 著
発行年月日1997年06月15日
頁数676頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1034-6