学習コーチング学序説
教育方法とコーチング・モデルの統合
定価:
9,350
円(本体
8,500
円+税)
- 目次を表示します。
-
はしがき
序章 問題の所在と背景
1 本研究の目的と意義
2 先行研究の概要
第Ⅰ部 コーチング・モデル構築に関する教育人間学的考察
第1章 教育作用の発生論的意味からの分析
1 人間を人間にする働き
2 教育における児童期の意味
3 広義の教育と狭義の教育
第2章 教育作用における素質の位置づけとコーチング
1 万能主義と無力観
2 暗示による素質の改革
3 素質の弾力性と課題性
第3章 教育作用における環境の位置づけとコーチング
1 教育の絶対条件としての環境
2 シュテルンその他の環境論
3 課題としての環境
第4章 人間の生における問いの意義とコーチング
1 問いの本質
2 弁証法的進行としての生
3 問いと注入
4 真問か疑問か
5 方向をもつ問い
第5章 教育作用における問いの位置づけとコーチング
1 反省を促す問い
2 問いと覚醒
3 創造性と問い
4 緊張をつくる問い
第6章 教育作用の認識論的理解とコーチング
1 教育学の問題
2 教育作用の典型
3 人格的触れ合いと教育
第7章 教育作用における人格的触れ合いの諸相とコーチング
1 生の共同と愛
2 ギリシャ的愛・エロスの本質
3 アガペーの本質
第8章 教育愛の二相構造とコーチング
1 教育愛とエロス
2 教育愛とアガペー
3 教育愛の総合性
4 教育愛における矛盾性
5 教育作用の二面性と教育愛
第9章 倫理観・道徳性の類型
1 道徳的に「善」であること
2 道徳的に「善」であるとする評価
第10章 倫理観・道徳性の発達契機とコーチング
1 同一視
2 条件づけ
3 模倣
4 同化と調節
5 役割取得
第11章 倫理観・道徳性育成の方法原理とコーチング
1 生成過程への還元の原理
2 価値葛藤の原理
3 範例の原理
4 感化の原理
5 対話の原理
6 自己内省の原理
7 訓育(しつけ)の原理
8 習慣化の原理
第Ⅰ部のまとめ
第Ⅱ部 コーチング・モデル構築に関する教授・学習論的考察
1 教授・学習過程におけるコーチング・モデル
2 “Teaching”と“Coaching”の相補関係の意味
第1章 コーチング・モデルが求められる背景
1 コーチングの語源と歴史
2 パワーシフトとパラダイムの変化
3 コミュニケーションの変化
4 協働的な人間関係へ
5 世界公開性の誤解
6 一人称での語りかけ
第2章 コーチング・モデルに関する理論的考察
1 コーチング・フローの確立
2 コーチング・モデルにおけるキーワード
3 コーチング・モデルの哲学
4 コーチングとマネジメント
第3章 コーチング・モデルにおけるコア・スキルの開発
1 質問のスキル
2 傾聴のスキル
3 直観のスキル
4 自己管理のスキル
5 確認のスキル
第4章 コーチング・モデルから導き出される学習指導過程
1 ヘルバルト及びヘルバルト派の指導過程
2 デューイの指導過程
3 学習コーチング学による学習プログラム
第5章 コーチング・スキルと発問の機能
1 発問の機能・役割
2 授業の成否を握る発問
3 悪い発問
4 良い発問
5 良い発問をするための条件
6 発問構成の工夫
第6章 コーチング・スキルと話し合いの組織化
1 人間形成と話し合い
2 話し合いの意義
3 話し合いのメカニズム
4 言語発達と話し合い
第7章 コーチング・スキルとしての児童理解と指導
1 児童理解の内容と範囲
2 児童理解の方法
3 児童理解に関する基本的態度
4 児童理解の諸相
5 教育相談の活用
6 話し合いによる児童理解と指導
第8章 コーチング・スキルとしての板書の効果
1 板書の基本的性格
2 板書と子どもたちの思考
3 板書と子どもたちの活動
4 板書と指導過程
5 子どもの発達と板書
6 板書の技術
第9章 ノート指導におけるコーチング・スキル
1 学習ノートの教育的意義
2 学習ノートの活用
3 発達段階と学習ノート
4 学習ノートの書き方の指導
5 ノート指導の留意点
第10章 学習形態の活用におけるコーチング・スキル
1 学習形態を支える基礎理論
2 学習形態の機能
3 良い学習形態とは
4 悪い学習形態とは
5 施設・設備と学習形態
第11章 学習環境におけるコーチング・スキル
1 教育環境としての掲示・展示
2 子どもに働きかける掲示・展示
3 掲示・展示の工夫
第Ⅱ部のまとめ
第Ⅲ部 コーチング・モデルによる教員養成の実証的検討
第1章 学習コーチング学科の成立過程と背景
1 生涯学習システム学部の設置目的と社会状況の変化
2 学部の入学・編入学志願状況及び教員免許状取得状況
3 学習コーチング学科に教職課程を置く必要性
第2章 学習コーチング学科の内容
1 学習コーチング学科が養成を目指す教師像
2 ガイダンス・ティーチャー制の導入とクラス編成
3 開設授業科目と領域
4 中核となる科目と基本構成
5 教育課程編成の特色と学生のニーズへの対応
6 学習コーチング学科の教育課程
第3章 学習コーチング研究会による検証
1 コーチングの普及と第1回研究会
2 特別支援教育と第2回研究会
3 学習コーチングの具体化と第3回研究会
第Ⅲ部のまとめ
終章 総合考察と今後の課題
1 本論文のまとめ
2 本論文の課題と今後の展望
ABSTRACT(英文抄録)
引用・参考文献一覧
あとがき