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第2言語による作文産出の認知心理学的研究

学習者主体の言語教育のために

定価:本体 7,500 円+税
国内外の日本語学習者の作文産出に関する研究結果をまとめ、その知見から学習者の認知過程、認知要因、情意要因に配慮した第2言語の作文教育への示唆を提示する。

【著者略歴】
石橋玲子(いしばし れいこ)
昭和女子大学大学院文学研究科 特任教授
1965年 お茶の水女子大学文教育学部教育学科卒業
1991年 ジョージタウン大学言語学部大学院TESOL課程単位取得
1997年 お茶の水女子大学大学院人文科学研究科修了
     修士(人文科学)
2000年 お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程修了
     博士(人文科学)
茨城大学留学生センター教授などを経て現職。
目次を表示します。
まえがき
第1部 第2言語の作文産出における第1言語の認知的関与
第1章 第2言語習得における第1言語の関与
 1-1 はじめに
  1-1-1 問題の所在
  1-1-2 基本用語の定義
 1-2 第2言語習得研究における本書の研究の位置づけ
 1-3 第2言語習得における第1言語の役割の捉え方
  1-3-1 言語転移
  1-3-2 共有基底言語能力モデル(言語相互依存仮説)
 1-4 第2言語の作文研究の概観
  1-4-1 産出作文研究から産出過程研究へ
  1-4-2 第1言語の関与に関する先行研究
  1-4-3 先行研究の問題点
第2章 第2言語の作文産出過程における第1言語の関与
 2-1 研究の背景
  2-1-1 作文産出過程のモデル
  2-1-2 日本語学習者対象の先行研究
  2-1-3 発話思考法
 2-2 研究目的
 2-3 研究方法
 2-4 結果と考察
  2-4-1 作文産出過程の行動カテゴリー頻度
  2-4-2 作文産出過程プロトコル中の第1言語使用
  2-4-3 「リハーサル」における第1言語使用
 2-5 まとめ
第3章 第2言語の作文産出に及ぼす第1言語介入の影響(Ⅰ)
 3-1 研究目的と研究方法
  3-1-1 研究目的
  3-1-2 研究方法
 3-2 作文の質に及ぼす影響
  3-2-1 研究課題
  3-2-2 質的分析の方法
   3-2-2-1 分析の枠組みと評価基準
   3-2-2-2 評定法
  3-2-3 結果
   3-2-3-1 質の主要構成要素の平均得点
   3-2-3-2 日本語能力と作文プロセスの影響
  3-2-4 結果の考察
 3-3 作文の産出量に及ぼす影響―流暢性と構文の複雑さ
  3-3-1 研究課題
  3-3-2 分析方法
   3-3-2-1 流暢性の認定尺度
   3-3-2-2 構文的複雑さの尺度
  3-3-3 結果
   3-3-3-1 文の流暢性
   3-3-3-2 文の構文的複雑性
  3-3-4 結果の考察
 3-4 作文の誤用に及ぼす影響
  3-4-1 誤用判定の問題
  3-4-2 研究課題
  3-4-3 誤用分析の方法
   3-4-3-1 全体的誤用の判定と分析データ
   3-4-3-2 全体的誤用の分類
  3-4-4 結果
   3-4-4-1 全体的誤用から見た誤用率
   3-4-4-2 全体的誤用の種類別結果
  3-4-5 結果の考察
 3-5 学習者の第1言語使用についての意識
  3-5-1 研究の背景
  3-5-2 研究目的
  3-5-3 研究方法
  3-5-4 結果と考察
   3-5-4-1 作文の自己評価の比較
   3-5-4-2 作文の書きやすさについての意識
   3-5-4-3 第1言語使用についての意識
   3-5-4-4 第1言語と第2言語の作文時の留意点の違い
  3-5-5 まとめ
 3-6 第1言語の「逆U字型効果」
第4章 第2言語の作文産出に及ぼす第1言語介入の影響(Ⅱ)
 4-1 文章構成に及ぼす第1言語使用の影響
  4-1-1 文章構成の定義
  4-1-2 先行研究
  4-1-3 研究目的
  4-1-4 研究方法
  4-1-5 結果と考察
   4-1-5-1 文章構成パターン
   4-1-5-2 作文の質の得点平均間の相関 
  4-1-6 まとめと今後の課題
 4-2 作文のトピックの認知負担の観点から
  4-2-1 問題の背景
  4-2-2 先行研究
  4-2-3 研究目的
  4-2-4 研究方法
  4-2-5 結果と考察
   4-2-5-1 直接作文にトピックの抽象度が及ぼす影響
   4-2-5-2 翻訳作文にトピックの抽象度が及ぼす影響
  4-2-6 まとめ
 4-3 第1言語の作文力との関連
  4-3-1 問題の所在と研究目的
  4-3-2 先行研究
  4-3-3 研究方法
  4-3-4 結果と考察
   4-3-4-1 第1言語の作文力と第2言語の作文力の相関
   4-3-4-2 作文の質の主要佼成要素毎の比較
  4-3-5 まとめと今後の課題
第2部 産出作文の逸脱への認識
第5章 逸脱への学習者の気づき
 5-1 学習者の自己訂正から見るモニター能力
  5-1-1 はじめに
   5-1-1-1 問題の所在と研究意義
   5-1-1-2 先行研究
  5-1-2 研究目的
  5-1-3 研究方法
  5-1-4 結果と考察
   5-1-4-1 自己訂正の量的分析
   5-1-4-2 自己訂正の質的分析
  5-1-5 まとめと今後の課題
 5-2 作文推敲課程から見る自己訂正、教師訂正の効果
  5-2-1 はじめに
   5-2-1-1 研究の意義
   5-2-1-2 研究目的
  5-2-2 先行研究
   5-2-2-1 教師の添削の効果
   5-2-2-2 自己訂正の効果
   5-2-2-3 気づき
  5-2-3 研究方法
  5-2-4 結果と考察
   5-2-4-1 対象作文のプロフィール
   5-2-4-2 自己訂正過程における学習者の気づき
   5-2-4-3 教師の誤用訂正に対する学習者の気づきと対応
   5-2-4-4 教師の非修正箇所に対する学習者の気づきと対応
  5-2-5 まとめと今後の課題
 5-3 学習者の作文の誤用への気づきと修正
  5-3-1 はじめに
  5-3-2 先行研究
   5-3-2-1 言語習得における気づき
   5-3-2-2 気づきとフィードバック
  5-3-3 研究目的
  5-3-4 研究方法
  5-3-5 結果と考察
   5-3-5-1 自己訂正およびピア修正の気づきと修正
   5-3-5-2 教師の非明示的フィードバックに対する気づきと修正
  5-3-6 作文教育への提案
  5-3-7 まとめと今後の課題
第6章 産出作文に対する教師のフィードバック
 6-1 教師のフィードバックに対する学習者の認識と対応
  6-1-1 問題の所在と先行研究
  6-1-2 研究目的
  6-1-3 研究方法
  6-1-4 結果と考察
   6-1-4-1 教師のフィードバックに対する学習者の留意
   6-1-4-2 教師のフィードバックに対する学習者の対処
  6-1-5 まとめと今後の課題
 6-2 教師の記述的フィードバック過程―修正および非修正
  6-2-1 問題の所在
  6-2-2 先行研究
  6-2-3 研究目的
  6-2-4 研究方法
  6-2-5 結果と考察
   6-2-5-1 教師のフィードバック過程
   6-2-5-2 教師のフィードバック結果における修正
  6-2-6 まとめと今後の課題
第3部 作文産出に関わる学習者の認知的・情意的要因
第7章 学習者の作文産出に関わる認知的要因
 7-1 作文産出に関わる学習者のビリーフ
  7-1-1 研究の意義
  7-1-2 研究目的
  7-1-3 先行研究
  7-1-4 研究方法
  7-1-5 結果と考察
   7-1-5-1 文章産出に関するビリーフ
   7-1-5-2 日本語習熟度と作文産出に関するビリーフとの関連
   7-1-5-3 日本語学習者の文章産出ビリーフを規定している要因
  7-1-6 まとめと今後の課題
 7-2 作文産出に関わるビリーフとストラテジー
  7-2-1 研究の背景と意義
  7-2-2 先行研究
  7-2-3 研究目的
  7-2-4 研究方法
  7-2-5 結果と考察
   7-2-5-1 作文産出の因子分析結果
   7-2-5-2 因子の解釈と考察
   7-2-5-3 因子と日本語の習熟度、作文成績との関連
  7-2-6 まとめと今後の課題
第8章 作文産出に関連する学習者の情意的要因
 8-1 作文産出に関連する不安要因
  8-1-1 研究の背景と意義
  8-1-2 先行研究
   8-1-2-1 第2言語不安
   8-1-2-2 第2言語の作文不安
  8-1-3 研究目的
  8-1-4 研究方法
  8-1-5 結果と考察
   8-1-5-1 作文に関わる不安要因の因子分析結果
   8-1-5-2 作文に関わる不安要因と成績との関係
   8-1-5-3 作文に関わる不安要因と日本語の習熟度との関係
   8-1-5-4 作文不安群別による因子との関連
  8-1-6 まとめと今後の課題
第9章 第2言語の作文教育への示唆
引用文献
資料
本書の章、節における論文の初出発表
著者石橋玲子 著
発行年月日2012年05月31日
頁数278頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1930-1