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生命活動の脆弱な重度・重複障害児への教育的対応に関する実践的研究

定価: 14,300 (本体 13,000 円+税)
本書は、生命活動の脆弱な重度・重複障害児への教育的対応について、脆弱さに関する研究と、活動の躍進を図るための実践研究をまとめ、今後を展望したものである。

【著者略歴】
川住隆一(かわすみ りゅういち)
1950年 山形県に生まれる
1973年 岩手大学教育学部特殊教育学科卒業
1976年 東北大学大学院教育学研究科博士前期課程修了
1978年 東北大学大学院教育学研究科博士後期課程退学
1978年 国立特殊教育総合研究所重複障害教育研究部研究員
1990年 国立特殊教育総合研究所重複障害教育研究部主任研究官
1992年 文部省在外研究員(ノルウェーおよび連合王国)
1994年 国立特殊教育総合研究所重複障害教育研究部研究室長
1998年 東北大学より博士(教育学)の学位を取得
現 在  国立特殊教育総合研究所重複障害教育研究部
      重複障害教育第3研究室室長
目次を表示します。
序章 本研究の目的と本書の構成
  第1節 はじめに 
  第2節 研究目的
  第3節 本書の構成
第Ⅰ部 わが国における重度・重複障害児教育の現状と課題
第1章 「重度・重複障害」の概念と重度・重複障害児教育の歴史
  第1節 国外の関連用語の整理
  第2節 わが国における「重度・重複障害」の概念
  第3節 重度・重複障害と重症心身障害および盲聾
  第4節 わが国における重度・重複障害児教育の歴史
  第5節 まとめ
第2章 重度・重複障害児教育の現状と課題
  第1節 重度・重複障害児教育の現状
  第2節 重度・重複障害児教育の課題
  第3節 まとめ
第Ⅱ部 重度・重複障害児の生命活動の脆弱さに関する取り組み
第3章 てんかんを伴う重度・重複障害児への教育的対応に関する検討 
  第1節 てんかん児の教育上の課題
  第2節 難治性てんかん児の心身の状態変動に関するテレメータ・
      ビデオシステムに基づく検討
  第3節 てんかんを伴う障害児の教育上の課題に関する実践的考察
  第4節 まとめ
第4章 呼吸障害を伴う重度・重複障害児への教育的対応に関する検討 
  第1節 養護学校等における死亡例調査と呼吸障害への着目
第2節 呼吸障害を伴う重度・重複障害児への教育的対応―重度・重複
      障害児(者)の学習活動時における酸素飽和度測定の試み―
第3節 まとめ
第Ⅲ部 重度・重複障害児の生命活動の促進に関する取り組み
第5章 重度・重複障害児の反応性の指標としての定位反射に関する研究
  第1節 定位反射を主要な視点とした重度・重複障害児に対する
      心理生理学的研究の動向
  第2節 重症心身障害児の定位反射に関する研究
 第3節 まとめ
第6章 食事行動の促進に関する実践的研究 
  第1節 特殊教育諸学校における給食指導の課題
  第2節 重度・重複障害児の食事行動の援助に関する提言
  第3節 食事動作の促進に関する支援の実際
  第4節 まとめ
第7章 探索行動とコミュニケーションの促進に関する実践的研究
  第1節 探索行動を促進する意義と課題
  第2節 コミュニケーションを促進する意義と課題
第3節 実践的取り組み
第4節 まとめ
第Ⅳ部 重度・重複障害児教育の今後の課題
第8章 訪問教育の充実に向けての取り組み 
  第1節 訪問教育の歴史と実施上の課題
  第2節 「訪問教育の実際に関する調査」の概要
 第4節 まとめ
第9章 常時「医療的ケア」を要する重度・重複障害児への対応
  第1節 問題の所在
  第2節 先行する地域から学ぶこと
 第3節 今後の課題
  第4節 まとめ
第10章 おわりに
謝辞
付録
引用文献
著者川住隆一 著
発行年月日1999年10月15日
頁数398頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1165-7