博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

プログラムを成功に導くGTOの10ステップ

計画・実施・評価のための方法とツール

定価: 3,080 (本体 2,800 円+税)

本書は、心理・福祉・教育に関わるプログラム開発・実践を成功に導くための方法を、計画から実施・評価まで包括的に取り上げたマニュアルである。薬物乱用予防プログラムを例に挙げて解説する。10個のステップにあるアカウンタビリティのための設問に答える方式となっており、あらゆる心理・社会的問題の予防活動をコミュニティで実践している関係者に必携の一冊。

【監訳者紹介】
井上孝代(いのうえ たかよ)
九州大学大学院文学研究科博士課程単位満期退学(心理学専攻)。明治学院大学心理学部教授。博士(教育心理学)。臨床心理士。

伊藤武彦(いとう たけひこ)
東北大学大学院教育学研究科博士課程単位満期退学(教育心理学専攻)。和光大学にて心理学担当の教員。教育学博士(東北大学)。

【訳者紹介】
池田 満(いけだ みつる)
国際基督教大学大学院教育学研究科心理学専修 博士後期課程修了。博士(教育学)。国際基督教大学教育研究所研究員。大妻女子大学、和光大学、明星大学非常勤講師。

池田琴恵(いけだ ことえ)
愛知淑徳大学コミュニケーション研究科心理学専攻 博士前期課程修了。修士(学術)。お茶の水女子大学人間文化創成科学研究科博士後期課程在学中。国際基督教大学教育研究所研究員。明星大学非常勤講師。
目次を表示します。
日本語版へよせて(Abraham Wandersman)
著者略歴
訳者まえがき

はじめに
謝辞
用語解説

序 章
 アカウンタビリティの定義
 プログラムの成功に欠かせない包括的アプローチ
 このマニュアルについて
 このマニュアルの書式
 GTO-04アカウンタビリティ方式の特徴
 ロジックモデルの概観
 文化に敏感なプログラムとスタッフの重要性
 ビジョンを発展させる
 実践例:ビジョン
第1章 設問①:コミュニティの重要なニーズと状況は何か?(ニーズ/資源)
 ニーズと資源のアセスメントの定義
 なぜニーズと資源のアセスメントを行うことが重要なのか
 どのようにニーズと資源のアセスメントを行うか
 ニーズと資源のアセスメントのレベル
 インターネット上にある資源
 実践例:ニーズと資源
 アカウンタビリティのためのチェックリスト①:ニーズと資源
第2章 設問②:ゴール,対象となる人々,目標(期待される成果)は何か?(ゴール)
 ゴールの定義
 目標,期待される成果の定義
 なぜゴールと目標を特定することが重要なのか
 どのようにゴールと目標を設定していくのか
 対象集団の定義
 どのように対象集団を募集するか
 ゴールツール
 実践例:ゴール,対象集団,目標
 アカウンタビリティのためのチェックリスト②:ゴール
第3章 設問③:どの科学的根拠に基づくプログラムがゴールを達成するために有効か?(ベストプラクティス)
 ベストプラクティスのプログラムのタイプ 
 科学的根拠に基づくプログラムの定義
 なぜ科学的根拠に基づいたプログラムを実施することが重要なのか
 科学的根拠に基づいたプログラムを用いる現実はどうか
 何が効果的かについての予防研究から学ぶこと
 科学的根拠に基づいたプログラムや現場での実践的開発プログラムをどのように選択するか
 実践例:ベストプラクティス
 アカウンタビリティのためのチェックリスト③:ベストプラクティス
第4章 設問④:選択されたプログラムをコミュニティの状況に適合させるために何をしなければならないか?(適合)
 プログラムの適合の定義
 なぜプログラムの適合をアセスメントすることが重要なのか
 どのようにプログラムの適合を判断するか
 実践例:プログラムの適合
 アカウンタビリティのためのチェックリスト④:適合
第5章 設問⑤:プログラムを実施するために必要な組織のキャパシティは何か?(キャパシティ)
 組織的キャパシティの定義
 なぜ組織的キャパシティのアセスメントが重要なのか
 キャパシティの詳細
 特定のプログラムに必要となる特有のスタッフのキャパシティ
 すべてのプログラムに共通するスタッフのキャパシティ
 技術的(専門的)キャパシティ
 経済的キャパシティ
 インターネット上の資源
 構造的・形式的結束のキャパシティ
 どのようにキャパシティをアセスメントするか
 キャパシティツール
 実践例:キャパシティ
 アカウンタビリティのためのチェックリスト⑤:キャパシティ
第6章 設問⑥:このプログラムの計画はどのようなものか?(計画)
 計画の定義 
 なぜよいプログラム計画を立てることが重要なのか
 どのようにプログラムの計画を立てるのか
 計画ツール
 まとめのチェックリスト
 文化的に適切なプログラム計画について一言
 実践例:計画
第7章 設問⑦:どのようにプログラムや実践の実施状況の質を測定するのか?(プロセス評価)
 プロセス評価の定義
 なぜプロセス評価が重要なのか
 どのようにプロセス評価を実施するか
 プロセス評価の計画ツール
 プログラムは基本的なサービス提供計画に従っていたか(実施ツール)
 プログラムの性質はどのようなものか(組織のアセスメント)
 プログラム参加者の特性は何か(人口統計とリスク要因調査)
 プログラム参加者の満足度はどうだったか(満足度調査とフォーカスグループ)
 プログラムに対するスタッフの印象はどうだったか(プログラム報告会,インタビュー,フォーカスグループ)
 プログラム参加者個人の参加状況はどうだったか(個人の参加の測定)
 各プログラム内容の質はどうだったか(忠実性のモニタリング)
 実践例:プロセス評価
 アカウンタビリティのためのチェックリスト⑦:プロセス評価
第8章 設問⑧:プログラムはうまく作用しただろうか?(アウトカム評価)
 アウトカム評価の定義
 なぜアウトカム評価が重要なのか
 どのようにアウトカム評価を実施するか
 アウトカム評価ツール
 実践例:アウトカム評価
 アカウンタビリティのためのチェックリスト⑧:アウトカム評価
第9章 設問⑨:継続的な質の向上(Continuous Quality Improvement:CQI)の方略をどのようにプログラムに組み込むか?(CQI)
 継続的な質の向上(CQI)の定義
 なぜ継続的な質の向上のための方略を用いることが重要なのか
 どのように継続的な質の向上を実施するか
 実践例:継続的な質の向上
第10章 設問⑩:もしそのプログラムが成功したのなら,どうすればそれを持続できるだろうか?(継続・持続)
 継続性の定義
 なぜ継続性が重要なのか
 よい予防プログラムを継続するためにはどうすればよいのだろう
 実践例:継続・持続
 アカウンタビリティのためのチェックリスト⑩:継続・持続

引用文献
付録
監訳者あとが
著者M.チンマン・P.イム・A.ワンダーズマン 著/井上孝代・伊藤武彦 監訳/池田満・池田琴恵 訳
発行年月日2010年09月30日
頁数232頁
判型 B5
ISBNコード978-4-7599-1811-3

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