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ボルノー教育学研究 増補版 上巻

定価:本体 2,700 円+税

『ボルノー教育学研究 上巻―二十一世紀の教育へ向けての提言―』(1998年、創言社刊)の復刊。新たに二本のボルノー研究論文を追加し、内容の充実を図った増補版。

【著者略歴】
広岡義之(ひろおか・よしゆき)
1958年 神戸生まれ
現在:神戸親和女子大学発達教育学部教授/同大学院文学研究科担当 博士(教育学)
専攻:教育学(教育哲学・臨床教育学)

主要業績
著書
・『ボルノー教育学研究』(上・下巻)、創言社、1998年。(単著)
・『フランクル教育学への招待』、風間書房、2008年。(単著)
・『ボルノー教育学入門』、風間書房、2012年。(単著)
・『フランクル人生論入門』、新教出版社、2014年。(単著)
・『教育の本質とは何か』、ミネルヴァ書房、2014年。(単著)
・『森有正におけるキリスト教的人間形成論』、ミネルヴァ書房、2015年。(単著)

翻訳
・J. A. パーマー編著、『教育思想の50人』、青土社、2012年。(共訳)
・V. E. フランクル/ピンハス・ラピーデ著、『人生の意味と神』、新教出版社、
 2014年。(共訳)
・V. E. フランクル著、『絶望から希望を導くために』、青土社、2015年。(共訳)
・V. E. フランクル著、『虚無感について』、青土社、2015年。(共訳)
・A. レーブレ著、『教育学の歴史』、青土社、2015年。(共訳)
・V. E. フランクル著、『もうひとつの〈夜と霧〉』、ミネルヴァ書房、2017年。
 (共訳・著)
目次を表示します。
はしがき
『ボルノー教育学研究 増補版』(上巻) はしがき
第一章 ボルノーの生涯と思想について
 第一節 二十世紀の時代背景
  一 精神科学的教育学の位置づけ
  二 精神科学的教育学への批判的立場
  三 教育学的合意のための出発点
 第二節 少年時代からテュービンゲン大学招聘まで
  一 少年時代から青年時代まで
  二 研究者としての教授活動の開始
 第三節 テュービンゲン大学への招聘から最晩年の思想形成に至るまで
  一 テュービンゲン大学への招聘以後
  二 ボルノー最晩年の思想形成について
第二章 ボルノーの哲学的人間学の根本問題
 第一節 ボルノーにおける教育人間学の方法論について――開かれた問いの原理の意義――
  一 問題の所在
  二 哲学的人間学成立の必然性
  三 ボルノー教育人間学における方法論の諸原理
  四 哲学的人間学から教育学への移行
  五 教育人間学の理論的考察の困難さ
  六 「連続性」と「非連続性」とを止揚する第三の可能性
  七 教育人間学における方法論の開放性
 第二節 ボルノーにおける「時間論」――それの教育学的意義――
  一 問題の所在
  二 計画思考の本質と限界
  三 「開かれた時間」と「希望」
  四 「時間論」の教育学的意義
 第三節 ボルノーの「空間論」――それの教育人間学的意義――
  一 実存主義克服の端緒――都市建設の必要性――
  二 「体験された空間」概念における内的秩序
  三 「被投性」と「住まうこと」
  四 真の安らぎの空間
  五 「空間論」の教育学的意義
 第四節 ボルノーにおける「言語と教育」の関わりについて
  一 問題の所在
  二 直観教授における言語の世界開示の意義
  三 言葉による人間の自己生成
  四 むすび
 第五節 ボルノーの「真理論」について――道徳的・実存的真理の優位性の立場から――
  一 問題の所在
  二 二つの科学的領域における真理観の特徴
  三 精神科学における真理概念
  四 実存的な「出会い」概念における真理
 第六節 ボルノーにおける「危機」概念の教育学的意義
  一 問題の所在
  二 実存哲学と教育学
  三 道徳的危機のもつ意味
  四 「認識」における危機
  五 むすび
第三章 ボルノーの教育学的解釈学
 第一節 ボルノーにおける「ディルタイ思想」の解釈――体験・表現・理解概念を中心に――
  一 問題の所在
  二 体験と理解の関わり
  三 表現と理解の関連について
  四 基本的理解の媒体としての「客観的精神」
  五 ボルノーのディルタイ「客観的精神」への批判
  六 「基本的理解」から「高次の理解」への移行
  七 「高次の理解」としての個別性の理解
  八 むすび
 第二節 教育学的解釈学の「経験」概念について――ボルノーとダンナーに学びつつ――
  一 問題の所在
  二 ボルノーの「経験」概念について
  三 解釈学における客観性の意味
  四 教育学における「仮説形成」をめぐる問題
 第三節 ボルノーの「理解」概念について
  一 問題の所在
  二 基本的理解の形式
  三 高次の理解
  四 教育学的解釈学における「理解」の位置
  五 教育における「理解」の意味
 第四節 ボルノーの解釈学的認識論について
  一 問題の所在
  二 解釈学的認識論の出発点
  三 前理解の解釈学
  四 開いた前理解と経験
  五 開いた前理解と近代的直観教授
第四章 ボルノーの教育実践論
 第一節 教師と生徒の信頼関係について――ボルノーとドベスに学びつつ――
  一 問題の所在
  二 教育者からの展望
  三 子どもからの展望
  四 高校生の教師不信について
 第二節 自立性への教育――ボルノーの「役割からの解放」概念に即しつつ――
  一 教育学における「適応」の問題
  二 役割を演ずるということ
  三 役割からの解放と〈我―汝〉論
  四 自立への教育――ボルノーと林竹二の教育思想に即しつつ――
  五 むすび
 人名索引 /事項索引
補論 第一章 ボルノーにおける「練習の精神」の教育学的意義
 はじめに
 第一節 「練習」という営みに教育的意義が存在するのか
  一  「練習」軽視の理由
  二 近代教育学における「練習」の位置
 第二節 「練習」が重要であると主張する教育学的立場
  一 「練習」軽視に警告を発する教育学者たち
  二 日本的な「練習」の精神を通じた人間の内的変化について
  三  「練習」の復権を唱える教育学者たち
 第三節 「練習」と「実存」のかかわりについて
  一 正しい「練習」の快活さについて
  二 「正しい生活への道=実存的な問題」としての練習
  三 「練習」と「実存的なもの」との関係――森有正の「変貌」概念――
  四 「実存」を迎えるまでは忍耐強く「練習」しなければならない
 第四節 マリア・モンテッソーリにおける「練習」の意義
  一 マリア・モンテッソーリの「教育学的独創性」について
  二 モンテッソーリが指摘する子どもの「根本的な変化」について
 第五節 「練習」の教授法のまとめと課題
補論 第二章 道徳の時間[「特別の教科 道徳」]の内容項目とボルノーにおける徳論の共通点
 はじめに
 第一節  ボルノーの徳論
 第二節 「自律」という徳論――実存主義的な徳――
  一 ボルノーの「自律」=「自己投入・参加」の理解
  二 中学校「道徳の時間」〔「特別の教科 道徳」〕の「自律」の内容
  三 横山利弘における「自律」の理解
 第三節 実存主義克服の「新しい庇護性」の徳
  一 感謝の徳
  二 安定性=やすらぎの徳
  三 忍耐の徳
  四 信頼
  五 希望
 第四節 平明・単純な徳
  一 謙虚
  二 正直
  三 勇気
 第五節 まとめと今後の課題
『ボルノー教育学研究 増補版』(上巻)あとがき
著者広岡義之 著
発行年月日2018年01月31日
頁数394頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2217-2

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