博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

対人的枠組みと過去から現在の経験のとらえ方に関する研究

縦断的研究を中心に

定価: 10,450 (本体 9,500 円+税)
青年後期から成人期初期の女性がもつ対人的枠組み―内的作業モデル―と本人が記述した生育史に関し、それらの関連や変化・安定性を縦断的研究を中心に検討した。

【著者略歴】
山岸明子(やまぎし あきこ)
1948年 東京に生まれる
1971年 東京大学教育学部教育心理学科卒業
1979年 東京大学大学院博士課程単位取得退学
1994年 教育学博士(東京大学)
現在 順天堂大学医療看護学部教授
(発達心理学、教育心理学専攻)

主著書
『道徳性の発達に関する実証的・理論的研究』(風間書房 1995)など
目次を表示します。
はじめに

Ⅰ部 対人的枠組みをめぐる研究の展望と本研究の問題
1章 対人的枠組みをめぐる研究
2章 内的作業モデルとは何か
 1)内的作業モデルとは何か
 2)測定の方法
 3)他の変数との関連に関する実証的研究
3章 内的作業モデルの安定性と変動
 1)Bowlbyの考え方と実証的研究
 2)連続性が見られる理由
 3)変動の可能性
4章 青年期から成人期初期という時期
 1)青年期―大きな変革の時期
 2)青年期における対人関係の変化
 3)問題・矛盾に気づきやすい時期
 4)青年後期から成人期初期という時期
5章 本研究の目的と本書の構成

Ⅱ部 現在の枠組みと過去から現在の経験のとらえ方との関連
6章 看護専門学校生がもつ現在の枠組みと過去から現在の経験のとらえ方との関連(研究1)
 1.目的
 2.方法
 3.結果と考察
7章 2学年の看護短大生がもつ現在の枠組みと過去から現在の経験のとらえ方との関連(研究2)
 1.目的
 2.方法
 3.結果と考察

Ⅲ部 現在の枠組みと過去から現在の経験のとらえ方の変動と安定性
8章 4年後の変動と安定性及び変動に関連する要因
   ―縦断的データに基づいて―(研究3)
 1.目的
 2.方法
 3.結果と考察
9章 2年後の変動と安定性
   ―縦断的データに基づいて―(研究4)
 1.目的
 2.方法
 3.結果と考察
10章 内的作業モデル尺度の構造と短大3年間・4時点での変動と安定性
   ―縦断的データに基づいて―(研究5)
 1.目的
 2.方法
 3.結果
 4.考察
11章 短大3年間・5時点での変動と安定性及び変動に関連する要因
   ―縦断的データに基づいて―(研究6)
 1.目的
 2.方法
 3.結果
 4.考察

Ⅳ部 生育史に記述された過去の対人的経験の分析
12章 再構成された幼少期から現在にかけての母親との関係(研究7)
 1.問題と目的
 2.方法
 3.結果と考察
 4.討論
 5.山岸論文へのコメントを読んで
13章 現在の対人的枠組みと生育史に記述された母親及び友人との関係の質との関連(研究8)
 1.問題と目的
 2.方法
 3.結果と考察
 4.討論
14章 7年後に再度記述された生育史の分析
   ―類似性と異質性の検討―(研究9)
 1.問題と目的
 2.方法
 3.結果
 4.考察
15章 青年後期と成人期初期に記述された生育史と対人的枠組みの変化との関連
   ―7年間の縦断的研究―(研究10)
 1.問題と目的
 2.方法
 3.結果と考察

Ⅴ部 結 論

引用文献
付記
資料
あとがき
著者山岸明子 著
発行年月日2006年02月28日
頁数276頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1555-6

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