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日本における高齢者教育の構造と変遷

定価:本体 6,500 円+税

近代以降の日本高齢者教育の変遷を、各時代の社会状況と高齢者像をもとに考察。戦後の高齢者教育の構造と展開を学習理念と学習内容を中心に分析した総体的な書。

【著者略歴】
久保田治助(くぼた はるすけ)
1974年生まれ。鹿児島大学学術研究院法文教育学域准教授。
名古屋大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。
岡崎女子短期大学幼児教育学科講師、鹿児島大学教育学部講師・准教授を経て、2015年より現職。

主要著書
『教育老年学の展開』(共著、学文社、2006年)
『自己教育へのまなざし』(共著、成文堂、2010年)
『生活科・総合的学習の新展開』(共著、あいり出版、2013年)
『新版現代の社会教育と生涯学習』(共著、九州大学出版会、2015年)
『対話でつくる教科外の体育―学校の体育・スポーツ活動を学び直す―』(共著、学事出版、2017年)
目次を表示します。

はじめに
 第1節 研究の目的と対象
  (1)研究の目的
  (2)対象時期と研究方法
 第2節 先行研究、および問題の所在
 第3節 用語の定義

第1章 第二次世界大戦以前の高齢者像
 第1節 明治期の高齢者像 ―近代における敬老思想の形成―
  (1)近代の成立と隠居にみる高齢者像
  (2)家族制度論における隠居
  (3)明治期の『隠居論』における高齢者像
 第2節 大正期の高齢者像 ―穂積陳重の『隠居論』を中心として―
  (1)穂積陳重の社会保障政策研究の芽生え
  (2)穂積陳重の考える優老
 第3節 昭和初期の高齢者像 ―浴風園における橘覚勝の教育観―
  (1)高齢者教育論者としての橘覚勝
  (2)「現代人となる」学習の概念
  (3)戦前浴風会の設立と運営状況
  (4)養老院実務者講習会資料と戦前・戦中期の橘の研究活動
  (5)戦前・戦中期の橘覚勝の敬老思想論

第2章 1950年代の高齢者教育 ―小林文成の高齢者教育論―
 第1節 高齢者教育概念の成立 ―楽生学園の理念―
  (1)楽生学園創設に至る社会的要因
  (2)1950年代の家族制度をめぐる議論
  (3)楽生学園の学習目標
 第2節 「現代人となる」学習の概念
  (1)「現代人となる」学習を提唱するに至った経緯
  (2)「現代人となる」学習の意義
 第3節 楽生学園の学習内容 ―調査活動と学習プログラムから―
 第4節 楽生学園の高齢者の活動

第3章 1960年代の高齢者対策と老人大学の整備
 第1節 社会状況と高齢者像の変容
  (1)経済構造と高齢者像の変容
  (2)〈強い〉高齢者から〈弱い〉高齢者ヘ ―1950年代から1960年代にかけて―
  (3)〈弱者〉としての高齢者像の形成 ―1960年代から1970年代にかけて―
 第2節 橘覚勝の老人憲章〈私案〉
  (1)橘覚勝の高齢者論
  (2)橘覚勝の高齢者教育論
 第3節 老人大学設置の萌芽 ―高齢者の学習の組織化―

第4章 1970年代の老人大学の展開
 第1節 1970年代の高齢者の学習を取り巻く状況
 第2節 高齢者政策における教育行政と福祉行政の谷間の問題
 第3節 1970年代の老人大学の特徴
  (1)兵庫県いなみ野学園における学習実践
  (2)東京都中野区ことぶき大学における学習実践
  (3)東京都世田谷老人大学における学習実践
 第4節 1970年代以降の高齢者の学習環境 ―高齢者の権利保障と自己決定―
  (1)「措置」から「福祉サービス」へ
  (2)福祉サービスにおける「契約主体」

おわりに
 第1節 研究の総括
 第2節 今後の課題

主要参考文献
資料
 資料1 楽生学園の学習プログラム
 資料2 小林文成、楽生学園関連年表
あとがき
著者久保田治助 著
発行年月日2018年09月15日
頁数192頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2234-9

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