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山口仲美著作集 7現代語の諸相 1

若者言葉・ネーミング・テレビの言葉ほか

定価:本体 5,800 円+税

 著作集7『現代語の諸相1』は、若者言葉・あだ名・広告表現・テレビの言葉などの現代語をテーマにした著書・論文を中心としている。ⅠⅡⅢⅣの四部から成る。
 Ⅰ部は、「若者言葉に耳をすませば」。若者言葉はどんな特質を持っているのか? 本音全開の座談会を中心に、若者言葉を創りだす方式・特色を実証的に追究していく。
 Ⅱ部は、「ネーミングと広告」。命名行為の秘密を解くカギの詰まった「あだ名」。傑作な「あだ名」の条件とは? また、新聞・ラジオ・テレビにおける広告表現の推移も解明。
 Ⅲ部は、「テレビの言葉」。刻々と変わりゆく言葉の先端を視聴者の立場とテレビを作る立場からとらえている。どうかあなたもテレビで出題された問題を解いていただきたい。
 Ⅳ部は、「現代語の問題&エッセイ」。日本語教育や敬語表現などに関する論を収録。滅入っている人を元気にさせるのは「言葉の力」。そんなエッセイも最後に収めておいた。

【著者略歴】
山口仲美(やまぐち なかみ)
1943年静岡県生まれ。お茶の水女子大学卒業。
東京大学大学院修士課程修了。文学博士。
現在―埼玉大学名誉教授。
専門―日本語学( 日本語史・古典の文体・オノマトペの歴史)
著書―『平安文学の文体の研究』( 明治書院、第12回金田一京助博士記念賞)、『平安朝の言葉と文体』(風間書房)、『日本語の歴史』(岩波書店、第55回日本エッセイスト・クラブ賞)、『犬は「びよ」と鳴いていた』(光文社)、『日本語の古典』(岩波書店)など多数。
2008年紫綬褒章、2016年瑞宝中綬章受章。
専門分野関係のテレビ・ラジオ番組にも多数出演。

☆☆☆メディアで紹介されました☆☆☆
2018年11月5日 秋田魁新報に紹介されました。「日本語論、硬軟織り交ぜ 山口仲美著作集発刊」
2018年11月11日 東京新聞に紹介されました。「出版情報」
2018年11月16日 週刊読書人(特集 全集・講座・シリーズ)に先生が執筆されたエッセイが掲載されました。「全集・著作集が役に立つ時 筆者が考える3つのメリット」
2018年12月26日 日本経済新聞(夕刊)にインタビュー記事が掲載されました。「日本語学者・山口仲美の著作集刊行」
2019年1月18日 週刊読書人に『言葉から迫る平安文学3 説話・今昔物語集』が紹介されました。
2019年3月9日 図書新聞(3390号)に『言葉から迫る平安文学1 源氏物語』の書評が掲載されました。
「言語学的な方法に拠る分析の数々 山口仲美の長く充実した研究人生の、豊饒なその成果」評者は浅川哲也先生(首都大学東京教授)です。
目次を表示します。
著作集の刊行にあたって
まえがき
Ⅰ 若者言葉に耳をすませば
プロローグ
 1 この本の目的
 2 若者言葉は批判の的
 3 若者言葉への関心
一 若者はこんな言葉を使っている(若者の座談会)
 1 フツーにすごい
 2 渋滞グロい
 3 今日の顔マジない
 4 あないみじ
 5 もれそう
 6 妄想族
 7 ウサギ病
 8 とりま
 9 ガン見とチラ見
 10 口元思春期
二 若者言葉の特色と目的(解説)
 1 はじめに (1)座談会だからこそ (2)アンケート調査 (3)地域差のある若者言葉 (4)東京は省略化が激しい (5)心の状態を表す言葉も違う
 2 コッケイロン(省略語) (1)座談会に出た省略語 (2)コッケイロンは何の略? (3)マックとマクド (4)ネココタ・コビる (5)ドンマイが生きていた (6)チョコレートパフェを省略すると (7)ラケバ・タモステ (8)あざーす・いってらー (9)クリパ・ウンチ (10)なぜ省略語を使うのか?
 3 メッチャ(強調語) (1)ギザかわゆす (2)チョーチョーは虫の息 (3)メッチャ楽しい (4)マジむかつく (5)すごいおいしい (6)えらい忙しい (7)やばい寒い (8)くそ・むなくそ・おに (9)何を伝えたいのか?
 4 チーン(擬音語・擬態語) (1)がたがた・ぐにゃりは、こう使う (2)音を表すことも (3)物の状態や人の様子を表すことも (4)「チーン」は気持ち (5)「たらーん」も気持ち (6)半数が気持ちの表現 (7)コミックの擬音語・擬態語 (8)コミック的表現方法 (9)沈黙を恐れる若者たち 
 5 おほとのごもる(古語) (1)若者の八割は古語を使う (2)使い方がずれる (3)意味もずれる (4)「いと」を頻用 (5)「をかし」が大人気 (6)「あな、かまっ」と注意する (7)古典文学作品と比較する (8)言はずもがな・行かぬ・CDをば (9)「ませう」「けふ」はそのまま発音する 
 6 なんでやねん(方言) (1)方言が若者言葉に (2)若者言葉にならなかった方言 (3)なんと言っても関西弁 (4)東京近県の方言も人気 (5)さまざまな方言 (6)なぜ、方言を使うのか?
 7 わけわかめ意味とろろ(語呂合わせ) (1)あたりめーめーやぎめーめー (2)あたりまえだのクラッカー (3)わけわかめ意味とろろ (4)ラッキークッキーもんじゃやきー (5)語呂合わせしたい言葉は? (6)評価の言葉を語呂合わせする (7)返事・問いかけ・挨拶も語呂合わせで
 8 お便器でねー(トイレ表現) (1)トイレが変身! (2)「化粧室に行く」か「もれそう」か (3)異性がいると場所で表す (4)「トイレに行く」が一般的 (5)男は「2番」、女は「お花畑」 (6)「お便器でねー」 
 9 行く系? 行かない系?(接辞) (1)パワー系 (2)いらない系 (3)行く系? 行かない系? (4)私的・キティラー・甘えニスト・レタス派 (5)文句垂れ雄・体よわ子 (6)がんばリング・買い物したいイメージ (7)やる気なさ気・無理ポ (8)なぜ接辞をつけるのか? 
 10 洋梨(掛詞・比喩・外来語・絵文字) (1)掛詞「哲也」 (2)「むげなり」は何と掛ける? (3)「洋梨」は何と掛ける? (4)比喩「脳内花畑」 (5)外来語「チキン」 (6)符号・絵文字・顔文字
 11 なぜ若者言葉を使うのか (1)仲間意識を持ちたい (2)気持ちを伝えたい (3)感覚的に伝えたい (4)遊びたい (5)笑いを取りたい (6)かっこよくいきたい (7)傷つきたくない
 12 今どきの若者言葉の特色 (1)歴史の流れの中においてみると (2)今どきらしい言葉のつまった項目 (3)特色項目の重みが違う (4)擬音語・擬態語 (5)古語と方言 (6)突如浮上してくる古い言葉
三 こんな言葉をはやらせたい
 1 ビゲチョ(若者の座談会) (1)ビゲチョ(アルファベット読み・ローマ字読み) (2)まろは○○でごじゃる(古語) (3)マジぱーねー(方言) (4)ピンクい(形容詞化) (5)ありらろん(感謝の言葉) (6)いたまーす(挨拶) (7)「空気を読んで」を仕草で (8)眉毛全部剃れちゃえばいい(ソフトな表現) (9)いるぎた(暗号文) (10)ツン族・ツン子(擬態語)
 2 空気読めよ(解説) (1)若者たちの気に入り言葉 (2)マジKYだよ
四 若者たちの自省
 1 もう死んじゃえばいいのにー(若者の座談会) (1)~じゃないですかー (2)ぶっちゃけ・ゲロ (3)ファック・シット (4)なんか・つかさー (5)もう死んじゃえばいいのにー (6)うつ・身障 (7)気持ちわりー・~きちがい (8)感謝なのに「ごめんなさい」 (9)「ら」抜き言葉 (10)異性の使う若者言葉
 2 分かるだろうは甘えの気持ち(解説) (1)どんなことを反省していたか (2)言葉の暴力はなぜ起こる? (3)説明する訓練
五 中高年は若者言葉をこう見ている
1 「ハーイ」にたじろぐ(中高年の座談会) (1)拒絶感を感じる言葉遣い (2)相槌を強要される話し方に (3)曖昧な表現、未完成な文に (4)地方のアクセント丸出しの話し方に (5)楽屋言葉の真似に (6)男女の言葉が同じなのは、どうも (7)一九八〇年代が若者言葉の全盛 (8)センスある面白い言葉を創れ (9)敬語はやっぱり使わないと (10)心からの敬語を
 2 なぜ、そんな言い方をするの?(解説) (1)年代によって不快感は異なる (2)年配者の若者言葉への不満 (3)女の子が男言葉を使うと (4)敬語の使い方に (5)曖昧な表現をしたら (6)文脈に合わない言葉に (7)方言を使ったら (8)返事の仕方に (9)若者言葉特有の意味と発音に (10)相手を傷つける言葉に
六 実は中高年も若いときは
 1 いかす(中高年の座談会) (1)「いかす」を動作で示して (2)あだ名全盛期 (3)「ら」
抜きもしていた (4)やっぱり省略語を使った (5)おもこ辞典を楽しんだ (6)美しい日本語で粋がる (7)ラジカルで粋がった (8)若者言葉をまねるのは格好悪い
 2 現代に連なる若者言葉は?(解説) (1)戦後から現在までを概観すると (2)ゲバる・オルグる(学生運動用語) (3)ホワイトキック・話がピーマン(現代若者言葉の出現) (4)おいおい・ルンルン(現代若者言葉の繁栄) (5)アッシー君・みつぐ君(ボーダーレス化の進展) (6)けいたッキー・ネット弁慶(携帯電話・ネット関係用語)
七 若者が憧れる中高年の言葉
 1 その手は桑名の(若者の座談会) (1)エレガントな昔の言葉 (2)なかなかうまい断り文句 (3)粋な言葉遊び (4)癒しの言葉 (5)きちんとした言葉 (6)やわらかい響きの言葉 (7)出来る大人の言葉 
 2 おほつごもり(解説) (1)中高年の言葉も若者に聞かれている (2)「ごめんくださいませ」は、一番人気 (3)「おおつごもり」は温かい
エピローグ
 1 この本が出来るきっかけ
 2 一味違った本を目指して
参考文献

Ⅱ ネーミングと広告
「あだな」のメカニズム
 1 はじめに
 2 調査の方法
 3 あだ名と相性
 4 あだ名のつけ方 (1)本名もじり名 (2)特徴名 (3)本名特徴融合名 (4)あだ名の傾向
 5 特徴名 (1)具体例 (2)命名動機をさぐる (3)身体的特徴から名づける
 6 身体的特徴名 (1)総合的にとらえる (2)分析的にとらえる
 7 本名もじり名
 8 本名特徴融合名
 9 傑作なあだ名 (1)気のきいた見立てがある (2)一見よい意味にとれるが、実はとんだ意味がある (3)ひねりの面白さがある (4)語呂がよく、意味ありげだとおもわせる
 10 おわりに
題をつける際の発想
 1 はじめに
 2 題名のつけかた
 3 独特の傾向
 4 題名の流行
ネーミングの心得五条
 1 ジャンルを意識する
 2 セールスポイントを訴える
 3 日本一まずい店
 4 覚えやすい名前をつける
 5 イメージの良い名前をつける
 6表現性のある名前をつける
お酒の名前
 1 地酒に感激
 2 一人娘と美少年
 3 日本酒らしい名前
 4 名前の誘惑
広告表現の変遷
 1 はじめに
 2 新聞の広告表現
 3 ラジオの広告表現
 4 テレビの広告表現
 5 おわりに
本の広告表現(1)―斬新だった広告―
 1 新聞広告の大半は本の広告
 2 本の広告はどうなるのか?
 3 「廃業」広告
 4 「予告」広告
 5 辞書の広告をいくつか
本の広告表現(2)―進化する広告―
 1 本の広告表現のパターン
 2 アイドマの法則
 3 楽しみを分かち合いたまえ
 4 これが読まずにいられるか
 5 出た!お待ち兼ねのキング!
 6 甘美なること竈のごとし
Ⅲ テレビの言葉
一 日本語チェック―テレビに使われた言葉―
「フツーにうまい」 「巨根」 「すごい面白い」 「ゴボウ抜き」 「みんなゴールキーパーだった」 「おめー」 「やむをえない」 「幼なじみ」 「カワユス」 「矛盾してますね」 「フインキ」 「気分はマンドリン」 「ガイシャ」 「ちはやぶる」 「ピン芸人」 「男前」 「胸美帯」 「入り待ち」 「嫁ぐ」 「旦那さん」 「なんだい?」 「天ぷら」 「嫉妬」 数の子」 「大事なものは目には見えない」 「ホワイトナイト」 「隠密」 「デッパツ!」 「たーしたーし」 「エンザイ」 「ブッポウソウ」 「ごっつぁんです」 「空気読めよ」 「流れ足」 「本杉さん」 「顔上げて!」 「良心」 「あのね」 「誇り」 「根継ぎ」 「ジンさん」「かよっぺ」 「夫婦」 「加齢臭」 「鉄船」 「火の国」 「しゃらくさい」 「うなずき」 「祭典」 「ハリのないハチ」 「へたも絵のうち」 「くそー」
二 生きていることば―テレビで取り上げた言葉―
まえがき
1 書いてみよう(表記)
 (1)「応対」 Q問題 A出演者の答え(解説編)  応タイは人を待たせる?/正解は「対」/なぜ大人は「応待」か?/「応待」では、いけないか/辞書でも「応待」は認めていない/窓口の応対/最後にちょっと一言
 (2)「肉ハク」 Q問題 A出演者の答え(解説編)  正解は「肉薄」/「薄」には「せまる」の意味がある/「肉薄」の悲劇/「肉迫」の勢力/「肉薄」よ、よみがえれ
 (3)「海セン山セン」 Q問題 A出演者の答え(解説編)  「千」に決まっている?/海に千年山に千年住むのは何か?/いつごろ、誕生したことわざか?/海に千年川に千年/海に千年山に千年川に千年/現在でも蛇は龍になって昇天する
 (4)「五里ム中」 Q問題 A出演者の答え(解説編)  五里も歩くと霧になる?/五里霧をおこす張楷/三里霧をおこす裴優/日本でも霧の法あり/わりあい新しい表現/最後にちょっと一言
 (5)「灯カ親しむの候」 Q問題 A出演者の答え(解説編)  灯火か灯下か/子に読書をすすめる/「灯下」では/蛍雪の功/蛍の光 窓の雪/壁をうがちて、書を読む
2 読んでみよう(読み)
 (1)「幕間」 Q問題 A学生の答え(解説編)  正解は「まくあい」/役者もまちがえた「幕間」/なぜ「まくあい」と読むのか/「幕間」の誕生/「まくま」の登場/国語辞書よ、もっと親切に
 (2)「粗品」 Q問題 A学生の答え(解説編)  「そしな」と読むのが無難/「そひん」のほうが古い/「そしな」は、明治時代から/「粗」の造語力/「そしな」の人気/最後にちょっと一言
 (3)「月極駐車場」 Q問題 A学生の答え(解説編)  正解は、「つきぎめ」/所ジョージさんに教えてもらった/なぜ「つきぎめ」と読むのか/忘れてしまった「きめる」の読み/古くは「つきぎはめ」とも/最後にちょっと一言
(4)「山茶花」 Q問題 A学生の答え(解説編)  正解は「さざんか」/古くは「さんざくゎ」/「さんざくゎ」から「さざんくゎ」へ/文字は「山茶花(さんざか)」、よみは「さざんか」/日常生活での音の転倒/最後にちょっと一言
(5)「目のあたり」 Q問題 A出演者の答え(解説編)  正解は「まのあたり」/「目」は、複合語では「ま」/「まぶた」「まなこ」/「まなこゐ」「まなこざし」/「目」のつくことば/「目」は、単独では「め」/単独形と複合形/最後にちょっと一言
3 意味を知っておこう(意味)
 (1)「やおら」 Q問題 A出演者の答え(解説編) 国語辞書によれば、正解は(B)/現代っ子は、語感が鋭い/古典では「そっと」「こっそりと」「ゆっくりと」の意味/現代では「いきなり」の意味で使う人が多いのでは?/「やにわに」と混同するせいか?/最後にちょっと一言
 (2)「一姫二太郎」 Q問題 A出演者の答え(解説編)  正解は?/序数のつくことわざ/姫と太郎/大事なのは、長男か?/女一人に男二人という俗解/最後にちょっと一言
 (3)「胸さわぎ」 Q問題 A出演者の答え(解説編)  茶柱が立ったとき?/胸さわぎは、凶事の予感/恋の予感・恋心の高まり/胸さわぎの放課後/最後にちょっと裏話
 (4)「□心と秋の空」 Q問題 A出演者の答え(解説編) はっきり言って男の方が浮気だから/江戸時代は「男心と秋の空」/男や夫に泣かされた女/女郎の心と秋の空/女心と秋の空/最後にちょっと演歌の世界
 (5)「かわいい子には旅をさせよ」 Q問題 A出演者の答え(解説編)  全員正解/中学生も正しく理解/このことわざは、いつごろから/類似のことわざ/正反対のことわざの存在/最後に、漢字でことわざ遊び
4 由来をさぐってみよう(語源)
 (1)「駄目を押す」 Q問題 A出演者の答え(解説編) 競馬かなァ?/碁は、いつから/平安時代では、女性も碁を/結(けち)さす/駄目をさす・駄目を押す/駄目押しする/最後にちょっと囲碁からでたことば
 (2)「けんもほろろ」 Q問題 A出演者の答え(解説編)  正解は、キジの声/『桃太郎』のキジの声/キジの羽音/キジの鳴き声と羽音/キジは、情愛深い鳥/つっけんどんな様子を「けんけん」という/最後にちょっと一言
 (3)「けりがつく」 Q問題 A出演者の答え(解説編)  「けり」は「蹴り」?/突飛な語源/「けり」がつくと、旬が終わる/「けり」がつくと、歌が終わる/「けり」がつくと、文が終わる/水戸の隠居に、けりをつけてやる/「つきにけり」/「けりがつく」の誕生
 (4)「コケンにかかわる」 Q問題 A出演者の答え(解説編)  「コケン」を漢字で書くと/「沽」は売る、「券」は証文のこと/「沽券」は、鎌倉時代から/やがて「売り値」の意味に/さらに「体面」の意味に/最後にちょっと一言
 (5)「シャボン玉」 Q問題 A出演者の答え(解説編)  正解は「石鹸(せっけん)」/シャボンの渡来/シャボンは、何語から?/「シャボン」と「石鹸」の関係/「シャボン」から「石鹸」へ/漢語に負けた外来語
5 使いかたに気をつけよう(用法)
(1)「元旦」 Q問題 A出演者の答え(解説編)  「一月元旦」が、おかしい/「元旦」は、「一月一日の朝」の意味/「一月元旦」は、重言/「元旦」は、いつから/よく使われる賀詞は、何か?/最後にちょっと一言
(2)「前略」 Q問題 A出演者の答え(解説編)  前略――敬具?/拝敬? 拝哲? 拝腹?/拝啓――敬具/前略――草々/「一筆啓上」「わざと一筆」/昔の手紙の書きだしのことば/昔の手紙の結びのことば/筆不精アンケート
(3)「出席」「欠席」 Q問題 A出演者の答え(解説編)  あて名の下の「行」を「様」に直す/どのくらいの人が、きちんと「様」に直しているか?/出席のかたは/欠席のかたは/御住所・御芳名に注意/不必要な敬語を消す人は、どのくらいいるか?/最初から「様」や「御中」をつけておくのは、どうも/最後にちょっと一言
(4)「お食事は致しましたか?」 Q問題 A出演者の答え(解説編)  「致しましたか?」が変です/八五郎の敬語/「致す」は、謙譲語/相手をムカッとさせる敬語の誤り/愉快な敬語誤用例
(5)「わたしって駄目なヒトなの」 Q問題 A出演者の答え(解説編)  若い人の半数以上は、この表現を使っている/「そんなことないよ」って慰めてもらいたいの/甘えだから、この表現はきらいです/自分を敬っているようで変です/若者特有の強烈なナルシシズム/このことばをいえる人は、きれいな人にかぎります
あとがき
 どんな人達が番組制作にたずさわっているか/ことば選びは、どんなふうにするか/三〇秒の解説は苦しい/生きていることばの実態を伝える/本にまとめる
Ⅳ 現代語の問題&エッセイ
中国の日本語教育の現状と提言
 1 はじめに
 2 英語学習熱の席捲
 3 日本語のイメージ
 4 日本語は第二外国語
 5 日本語を学ぶメリット
 6 学生・院生と日本語教師の実力
 7 文化摩擦
 8 いかにすべきか?
敬語をこう考える(1)
 1 日本人も間違えます!
 2 敬語を使う時
 3 品格の強調
 4 尊敬語と謙譲語の衰退は必然?
 5 さまざまな配慮をしてというけれど
 6 言いたいことが言えなくなる心配
 7 国際化に対応する二つの流れ
 8 敬語簡素化の意義
敬語をこう考える(2)
 1 相手への配慮が発言をしにくくさせる
 2 自分の考えを言うことにプラスの評価を
 3 「見れる」「着れる」は定着する?
 4 合理性があると変化する
 5 前置き表現は必要か
 6 敬語表現簡素化のメリット
 7 最も人を惹きつけたのは
 8 『これからの敬語』の先見性
尊敬表現の現在―衰退の流れのなかで―
 1 はじめに
 2 観察の対象
 3 若者の敬語
 4 最高の敬語表現
 5 「れる」「られる」
 6 簡素な尊敬表現
 7 「れる」「られる」の勢力
 8 「お――になる」も活躍
味と味覚を表す語彙と表現
 1 これはおいしい! 
 2 「味」を表す語彙と「味覚」を表す語彙
 3 「うまさ」を表す語を総動員する
 4 「うまさ」を説明する
 5 「うまさ」を例える
良い大型国語辞典とは(1)―さまざまな辞典の「恋愛」―
 1 さまざまな辞典の「恋愛」
 2 「恋愛」をめぐる問題
 3 大型国語辞典をひくとき
 4 基本方針は何か?
 5 大型国語辞典に見る三つの立場
 6 個性を付加する
良い大型国語辞典とは(2)―「ももんが」と「むささび」―
 1 「ももんが」が気になって
 2 「ももんが」は「むささび」と同じもの? 別物?
 3 「ももんが」と「むささび」が同じものであった時
 4 写真や図解も有効
 5 わかりやすい解説とは
良い大型国語辞典とは(3)―「さむい」と「つめたい」―
 1 ちゃっぷいちゃっぷい
 2 「寒い」と「冷たい」
 3 「寒き氷」と「冷たき頃」
 4 「疲れる」と「くたびれる」
『新解さん』と遊ぶ
 1 言葉好きが楽しむ辞書
 2 「おんな猫」?
 3 用例――文学的な、余りに文学的な
 4 具体的な説明の表裏
 5 字音語的表現? 漢語的表現?
 6 編者に出会える喜び
気になる話しことば
 まえがき
 1 ことばに対する投書
 2 ヤングのことばについていく必要はありません
 3 「わたしって、朝がとても弱いヒトなんです」
 4 「不倫する」、「主婦する」
 5 「このごろ、やっと少し勉強してくれるようになりました」
曖昧な表現
 1 若者の意識
 2 メールは反省を促す
Gパン姿の名文―東海林さだお―
 1 共感を呼ぶ
 2 鋭い観察眼
 3 さらりと使う漸層法と俗語
 4 急転直下の魅力
「おざなり」と「なおざり」
 1 古い言葉か新しい言葉か
 2 仕事をしてあるか、放ってあるか
「癌」という言葉
 1 おどろおどろしい文字
 2 江戸時代から
ある日の大学の授業
 1 「を」と「お」は違う音?
 2 「いろは歌」を覚えさせる
 3 「いろは歌」は苦心の結晶
 4 「平成いろは歌」を作る
 5 旅に出て女の尻つきまとう
 6 桜そよろ降る道
アメリカで源氏物語を教える
 1 ハイスクールで源氏物語の講義
 2 カナダの大学院でも源氏物語の講義
 3 北米の日本古典文学研究の現状
 4 北米の日本語教育の教材
北京の大学で『山椒魚』を読む
 1 文章のリズム
 2 風土は違っても
言葉の力
 1 不快感を表す言葉が多い
 2 言われてうれしい言葉
 3 救いのことば
付編 国語審議会の終焉―国語施策百年史の一コマとして―
 まえがき
 第一章 新しい時代に応じた国語施策への出発
 第一節 問題の所在
 第二節 報告「現代の国語をめぐる諸問題について」  中間報告との違い/マスコミの反応
 第三節 文部大臣の諮問
 第二章 言葉遣いから敬意表現へ
 第一節 問題の所在  差別語・敬語の問題/「言葉遣いに関すること」/マスコミの反応
 第二節 「敬語」から「敬意表現」へ  「敬語」の範囲と標準/「現代における敬意表現の在り方」/マスコミの期待
 第三節 答申「現代社会における敬意表現」  敬語の目指すべき方向/施策にはなじまない/答申「現代社会における敬意表現」/専門家の反応/マスコミの反応
 第三章 表外漢字の字体
 第一節 問題の所在  略字体か康煕字典体か
 第二節 「表外漢字字体表試案」  漢字使用の実態調査/表外漢字字体表試案/マスコミの反応
 第三節 答申「表外漢字表」  日本新聞協会からの意見書/調査の拡充/「パブリック・コメント」/答申「表外漢字字体表」/問題点/目安
 第四章 国際社会に対応する日本語
 第一節 問題の所在  国際化とは何か/「国際社会への対応に関すること」
 第二節 答申「国際社会に対応する日本語の在り方」  試案に対する意見/「国際社会に対応する日本語の在り方」/外来語・外国語の取り扱い方/姓名のローマ字表記/マスコミの藩王
 第三節 国語審議会の終焉  現状追認と復古調/国語審議会の役割/閉幕

既発表論文・著書との関係
著者山口仲美 著
発行年月日2020年05月25日
頁数830頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2328-5

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