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高精度教育ビッグデータで変わる記憶と教育の常識

マイクロステップ・スケジューリングによる知識習得の効率化

定価: 1,980 (本体 1,800 円+税)

長期にわたる語彙習得のプロセスを科学的に解明するマイクロステップ・スケジューリング技術を開発。高精度教育ビッグデータの解析と最新の記憶研究によって、今までの常識と異なる効率的な学習原理が科学的に明らかになる。

【編著者】
寺澤 孝文(てらさわ たかふみ)

長野県高森町出身。筑波大学大学院博士課程心理学研究科修了(1994年)。筑波大学心理学系助手を経て、現在、岡山大学大学院教育学研究科教授。2021年4月より、岡山大学学術研究院教育学域教授。博士(心理学)
主な著書 「再認メカニズムと記憶の永続性」風間書房、「理論からの心理学入門」(分担執筆)培風館、「Dynamic Cognitive Processes」(分担執筆)Springer Verlag、「英語教育学と認知心理学のクロスポイント:小学校から大学までの英語学習を考える」(分担執筆)北大路書房、その他。

【執筆者】(第1 部第3 章)
田邊 彰洋(たなべ あきひろ)

広島県三次市出身。岡山大学大学院教育学研究科修了(寺澤孝文研究室所属)。民間企業での勤務を経て、2019年度より岡山大学大学院教育学研究科実践データサイエンスセンターにおいてマイクロステップ・スタディの運用に携わる。2021年4月より、岡山大学学術研究院教育学域助教(特任)。修士(教育学)

山際 あゆみ(やまぎわ あゆみ)

鹿児島県鹿児島市出身。岡山大学大学院教育学研究科修了。岡山大学異分野融合先端研究コア助手等を経て、2019年度より岡山大学大学院教育学研究科実践データサイエンスセンターにおいてマイクロステップ・スタディの運用に携わる。2021年4月より、岡山大学学術研究院教育学域助教(特任)。修士(教育学)
目次を表示します。
はじめに
 厳格な記憶研究から始まった高精度教育ビッグデータの研究
 教育は完全な科学になる
 これまで手に入らなかった情報
 記憶は消えずに積み重なっていく
 データサイエンスや人工知能研究に必須となる情報
 本書の構成
第1部 記憶研究と高精度教育ビッグデータから導かれる新たな教育と研究の在り方
第1章 高精度教育ビッグデータが知識習得の方法と教育支援に与えるインパクト
 教育が科学になるために必須なこと
 教育がボトムアップ的に変革される
 想像できない意外な事実
 短期間で勉強の積み重ねを実感するのに英単語学習は最適!?
 どの子も漢字や英単語は完全習得できる!
 全ての子どもに基礎学力の向上を「保証」できる時代の到来
 教育の費用対効果を科学的に検討できる時代の到来
 知識習得の個別最適化の実現
 厳格な記憶研究に基づく知見
 高精度教育ビッグデータで変わる教師の役割
 暗記学習よりも体験的学習が大切
第2章 桁外れに詳細で多様なデータとICTが社会を変えていく
 データサイエンスには人間の科学的理解が必須
 教育の変革のキーは自宅学習の高度化にある
 エビデンスベースの教育の実現は容易ではない
 教師は関与せずに子どもの意識データの回収が可能に
 危機的状態にある子どもの検知が可能に
 不登校生徒が支援者を自ら自宅に招き入れるようになる
 社会科学に歴史的パラダイムシフトが起きる
 ビッグデータサービスに学術が関与すべき理由
第3章 高精度教育ビッグデータから導き出される効率的な知識習得の方法
 誰もが知っているエビングハウスの忘却曲線
 エビングハウスの忘却曲線に対する誤った解釈
 より効率的な学習方法がわかってきた
 本当に大切なのは暗記ではなく経験や体験を伴った学び
 人は一度見たものを忘れていない。「思い出せないだけ」
 潜在記憶と顕在記憶
 テストをいつやるかで成績は極端に変わる
 潜在記憶に効果的な学習量は?
 1日に6回以上の繰り返しは非効率!(英単語の場合)
 「学習トレーニング」からの脱却と「多種の問題を見流す学習」へのシフト
 タイミングが持つ大きな力
 分散学習より先進的な視点
 間隔と回数のスケジュールこそが肝!
 効率的な学習(復習)の方法
 真面目な子ほどムダな努力をしている!
 小テストの功罪
 暗記学習に「革命」が起きない理由
 先生の役割が変わる!
 AI時代の教師や保護者の役割とは?
 真の個別最適化学習の実現に向けて
 AIを活用すれば子どもの実力を正しく把握できると安易に考えていませんか?
第2部 高精度教育ビッグデータにより変わる教育の学術基盤
第1章 高精度教育ビッグデータ研究の概観
 1.研究開始当初の背景
  経験を科学する必要性
  縦断的研究法の本質的問題とその解決
  微細な経験で獲得される記憶の長期持続性
  因果関係を議論することの困難さ
 2.マイクロステップ・スタディの学術的研究目的
 3.研究の方法と成果の概要
  時間次元の要因が統制された教育ビッグデータの収集法の確立
  紙とインターネットを融合した学習システム
  子どもの意識変化を縦断的に可視化する
  因果研究法の確立
  縦断的実験研究の創出
  異種通信システムと異種メディアを融合する新たな通信原理の実装
 4.得られている成果
  成績向上の個人データのフィードバックが学習意欲、自己効力感を上昇させる
  学習するタイミングと学習意欲の関係
  学習のタイミングと学習回数が学習効果に与える影響
  因果データベースの構築
  国内外に対するインパクトと喫緊の課題
第2章 真にエビデンスベースの教育を実現するために
 1.教育心理学の不毛性
  教育心理学の不毛性の原因
  教育心理学の不毛性を克服するために
 2.動的テスト法の実現
  日々の学習を評価することの困難さ
  教育評価の精度を高めるための課題
  個々の学習内容に到達度を推定する必要性
  学習とテストの融合
 3.解決の必要な問題
  膨大なイベント制御の問題
  時間次元の要因制御の問題(縦断的研究の本質的な限界)
  インターバルの要因
  タイミング要因
  4.本アプローチの全体像
第3章 時間次元の要因を考慮した新しいスケジューリング原理
 1.アプローチの概要
 2.コンテンツの分離による実験の最小単位化
 3.新たなスケジューリング原理の確立
 4.時間次元の要因を組み込むための新しい実験計画法
  種まき法(イベントスケジューリング法)
  インターバル相殺法
 5.マイクロステップ・スケジューリング技術
  新たなスケジューリング原理の必要性
  スケジュールとタイミング要因
  呈示ユニットによる呈示条件とタイミング条件の分離
  タイミング条件の定義方法
  時間次元の要因を制御することの重要性
おわりに
著者寺澤孝文 編著
発行年月日2021年03月31日
頁数158頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2380-3

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