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私家集全釈叢書17成尋阿闍梨母集全釈

定価: 15,400 (本体 14,000 円+税)

本文異同の検討・現代語訳・語釈・補説を備え、各家集の特色を生かした解説を付す。

【著者略歴】
伊井春樹(いい はるき)
 昭和16年 愛媛県生まれ
 昭和43年 広島大学大学院博士課程退学
 現在 大阪大学教授・文学博士

【主な著書】
『源氏物語論考』(風間書房、昭和56年)
目次を表示します。
解題
一 『成尋阿闇梨母集』の伝来とその本文
 l 『成尋阿闇梨母集』の伝来
 2 『成尋阿閣梨母集』の発見
 3 冷泉家旧蔵本の書誌と書陵部本
 4 大阪青山短期大学本の本文
 5 『成尋阿閣梨母集』の本文の伝来
二 『成尋阿闇梨母集』―母から子へのメッセージ―
 1 幸せから不幸の淵へ
 2 母と子の運命
 3 一巻から二巻へ
 4 成尋への遺書
三 成尋阿閣梨の渡宋
 l 成尋の出立
 2 母との離別
 3 出国への奔走
 4 商客孫忠
 5 帰国しない成尋
四 成尋阿閣梨の天台山・五臺への巡礼
 1 壁島から杭州へ
 2 天台山詣で
 3 成尋からの消息
 4 五重山への旅
 5 成尋の画像
五 成尋阿闇梨の夢と「夢記」―『参天台五臺山記』の世界― 
 1 紫衣の下賜
 2 吉夢との符合
 3 「夢記」の記録
 4 夢の奇跡
六 『成尋阿閣梨母集』の字母―冷泉家旧蔵本から書陵部本へ―
 1 本文の比較と字母
 2 底本の規制
 3 書陵部本の「に」の表記
 4 転写本の性格
全釈
凡例
 一 序
 二 後冷泉天皇と頼通の病気
 三 渡宋の決意
 四 離別の歌
 五 成尋の出立
 六 旅への悲しい思い
 七 極楽への望み
 八 日々遠ざかる成尋
 九 成尋の夢
 一〇 成尋への書き置き
 一一 瘧病の煩い
 一ニ 成尋筑紫へ赴くの噂
 一三 夫の死と二人の子供の出家
 一四 成尋の帰京
 一五 備中からの文
 一六 法華経和歌
 一七 めぐり来る季節の悲しみ
 一八 成尋渡宋の報
 一九 成尋出航の報と極楽の契り
 二〇 宋からの便り
 二一 成尋の天台山詣で
 二二 長き命のいとわしさ
 二三 訪れる人々
 二四 極楽を待つ身
関係資料
 一 関係年表
 二 参考資料
 三 関係系図
和歌初句索引
あとがき
著者伊井春樹 著
発行年月日1996年10月15日
頁数426頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0993-7

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